干ばつでスプリンクラー禁止、温室農家に最大1億5000万€の損失
デルフランド水管理局が緊急措置、ウェストランド地区に大きな打撃
オランダ南西部ウェストランド地区の温室農業者が、深刻な干ばつを背景とした緊急措置の直撃を受けている。デルフランド水管理局は今週水曜日、スプリンクラーによる散水を禁じる命令を発効した。温室業界はこの禁止令の適用除外を求めていたが、認められなかった。
飲料水汚染を防ぐための緊急封鎖
今回の措置の根本的な目的は、海水による飲料水汚染の防止だ。地域内の全水門が閉鎖され、農業用水の確保より上水道の保護が優先された。水管理局の広報担当者はオムロープ・ウェストの取材に対し、「取り返しのつかない被害を防ぐために、これらの措置は緊急に必要だ」と説明。温室農業者には火曜日深夜0時までに自社貯水タンクを満水にする猶予が与えられたものの、それ以降の新たな散水は認められていない。監督官による立ち入り検査も実施されており、違反がないか確認が行われている。
業界団体が示す巨額損失と代替案の模索
業界団体「グラスタインボウ・ネーデルランド」は、禁止期間が2〜3週間に及んだ場合、業界全体で約1億5000万ユーロの損失が発生すると試算している。同団体の広報担当者は「ほとんどどんな水でも、水がないよりはましだ」と述べ、精製廃水や海水を作物への散水に使用する許可を水管理局に申請している。温室農業はオランダの基幹産業のひとつであり、特にウェストランド地区はトマトやパプリカなどの野菜を大量に生産・輸出する欧州有数の産地だ。代替水源の活用が認められるかどうかが、今後の被害規模を大きく左右する。
全国に広がる干ばつの影響
干ばつの影響はウェストランドにとどまらない。ブレダ周辺のブラバントセ・デルタ地区でも取水禁止令が敷かれており、当初は午前9時から午後9時までの時間帯限定だった規制が、先週から24時間体制に拡大された。果樹農家も新たに禁止対象に加えられ、農業全般への締め付けが強まっている。さらにフリースラント州沖のテルスヘリング島では、乾燥による地盤収縮が堤防に亀裂をもたらしているとして、羊の放牧禁止と堤防点検の強化が相次いで決定された。
在蘭日本人にとっても、今回の干ばつは身近な問題となり得る。オランダ産野菜の供給が滞れば、スーパーマーケットの棚に影響が出る可能性がある。また水管理局による散水や水使用に関する規制が一般住民にも適用される地域があるため、自治体からの通知には注意を払っておきたい。
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情報源: DutchNews
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