「私のリビドーはどこへ?」——オランダ人監督がスチューデント・アカデミー賞を受賞
ブレダ出身のニナ・ブルース、学生映画の最高峰で栄冠
オランダ人映画監督ニナ・ブルースの短編映画『Waar is mijn libido?(英題:Where is my sex drive?)』が、スチューデント・アカデミー賞の「最優秀オルタナティブ・実験映画部門」で受賞した。「学生のオスカー」とも呼ばれるこの賞は、本家アカデミー賞と同じ組織が1973年から授与しており、国際的な学生映画賞の最高峰とされる。ブルースはこの栄誉を得た4人目のオランダ人となった。
フィクションとドキュメンタリーが交差する実験的な作品
ブルースが本作を制作したのは、ブレダにあるSt. Joost芸術デザイン学校(St. Joost School of Art & Design)在学中のことだ。彼女は昨年同校を卒業している。作品はフィクション・ドキュメンタリーの形式を取り、ブルース自身が登場しながら、2人の俳優に自分の過去の場面を再演させるという実験的な構成が特徴だ。本作はすでに昨年、オランダの短編映画祭「Go Short Festival」でも受賞しており、国内外で注目を集めてきた。
金・銀・銅は9月のトロントで決まる
スチューデント・アカデミー賞は4部門あり、各部門につき金・銀・銅の3名が受賞する仕組みだ。賞金はそれぞれ5,000ドル・3,000ドル・2,000ドルで、トロフィーとともに授与される。ブルースが金・銀・銅のどれを受け取るかは、9月14日のトロント国際映画祭(TIFF)での発表を待つ必要がある。
過去のオランダ人受賞者を振り返ると、ミロウ・ヘーフェルスが2021年に金賞、マリット・ウェールヘイムが2017年に銅賞、ミケ・ファン・ディームが1990年に受賞している。著名な歴代受賞者には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス(1975年)や『マルコムX』のスパイク・リー(1983年)が名を連ねており、過去の受賞者70名以上がその後オスカー候補になっている。
オランダ映画界の若い才能に世界が注目
在蘭日本人にとっても、オランダの芸術教育が国際的な水準でどれだけ評価されているかを示す象徴的な出来事と言えるだろう。ブレダという地方都市の学校から生まれた作品が世界最高峰の映画賞を獲得した事実は、オランダのアート・スクールが持つ実力を改めて際立たせる。受賞者には賞金に加え、アメリカおよび国際映画業界の関係者とのネットワーキングの機会も与えられるため、ブルースのキャリアが今後どのように展開するか、引き続き注目が集まりそうだ。
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情報源: NOS Algemeen


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