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セウタ越境移民5万人、大半が数日でモロッコへ帰還——EU各国も相次ぎ対策
政治・行政 読了 2分

セウタ越境移民5万人、大半が数日でモロッコへ帰還——EU各国も相次ぎ対策

「ビザと宿が約束された」と信じた若者たちが直面した現実

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スペインの飛び地セウタに、モロッコ側から短期間で約5万人もの移民・難民が押し寄せた。泳いで、ボートで、あるいはフェンスをよじ登って——多様な方法で越境を試みた人々の大半は、しかし到着からほどなくして引き返すこととなった。スペイン内務省によると、48,300人が自発的にモロッコへ帰還した。越境の混乱のなかで57人が溺死などにより命を落としており、事態の深刻さが浮き彫りになっている。

「嘘をつかれた」——夢と現実の落差

越境者の多くは、モロッコの港湾都市フニデクから海へ入り、セウタまでの約5キロを泳いで渡ろうとした若い男性たちだった。彼らはSNSを通じて「セウタに入れば宿泊場所とビザが得られ、スペイン本土のアルヘシラスへ渡れる」という情報を信じ込んでいたという。しかし実態は違った。スペイン紙エル・パイスのインタビューに応じた18歳のモハメッドは「宿とビザを約束されたが、すべて嘘だった」と話した。

セウタに到着した移民たちが直面したのは、食料も水もない環境だった。市内の複数の店舗が一斉にシャッターを下ろし、物資が手に入らない状況が続いた。「警察が守ってくれると思っていたのに、逆に攻撃された」と証言する男性もいる。今回の大量流入の背景には、3週間前にスペイン最高裁がアルジェリア人男性の訴えを認め、泳ぐかボートでセウタを目指す移民を手続きなしに送還してはならないとの判断を示したことがある。この判決がFacebookのグループを通じて拡散し、越境を促すきっかけとなったとみられている。

EU各国が緊急対応、オランダも要求

事態を受け、スペインは警察約350人と軍をセウタに派遣。スペインのサンチェス首相はモロッコ当局と連携して帰還を進める方針を表明した。EU加盟国の反応も素早かった。イタリアはスペインとのシェンゲン自由移動協定を停止し、スペインとの間を結ぶ航空・船舶路線での出入国審査を復活させると発表。フランスも今週末から対スペイン国境に配備する警官を5倍に増やすと明らかにした。ドイツは既存の国境管理を延長する措置をとった。

オランダのベレンデン外相も強い姿勢を見せ、スペインに対し「数時間以内に国境を閉鎖し、移民がスペイン本土へ移動するのを防ぐよう」求めた。EUレベルでは翌週月曜日に緊急大使会合が開かれることが決定し、欧州全体の課題として対応策が議論されることになった。

今回の事態は、在蘭日本人の日常生活に直接影響する可能性は低いが、シェンゲン協定の一時停止という措置はEU域内の移動の自由が有事には揺らぎうることを改めて示している。移民政策をめぐるEU加盟国間の緊張が高まるなか、今後の政策議論の行方は欧州に暮らすすべての人にとって無縁ではない。

情報源: NOS Algemeen

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