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無限スクロール禁止法案、オランダ議会に提出――依存誘導アプリを「不公正商慣行」に
政治・行政 読了 2分

無限スクロール禁止法案、オランダ議会に提出――依存誘導アプリを「不公正商慣行」に

与党Pro議員が国内法で先行し、EUを動かす戦略

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スマートフォンを手に取り、気づけば何十分も経っていた――そんな経験は多くの人に身覚えがあるだろう。オランダ与党Proのバーバラ・カトマン議員は、こうした「止められない」状態を意図的に生み出すアプリ設計こそが問題だとして、法的規制を求める法案を議会に提出した。対象は、無限スクロールや自動再生、アルゴリズムによるコンテンツ最適化など、ユーザーをプラットフォームに引き留めるための仕掛け全般だ。

消費者法の「抜け穴」を塞ぐ

カトマン議員が法案の根拠として据えるのは、オランダにすでに存在する消費者保護法の枠組みだ。現行法では、こうした操作的な設計手法(いわゆる「ダークパターン」)は物理的な製品にはすでに規制が及ぶが、オンラインプラットフォームには適用されていない。議員はNOSの取材に対し「人形が安全でなければ市場から撤収させる。SNSプラットフォームが安全でないなら、設計を根本から見直させなければならない」と語り、デジタル空間を「新たな商店街」として消費者保護の対象に明確に位置づけるべきだと主張する。法案はSNSやゲーム、出会い系アプリのほか、チャットボットも規制対象に含めており、ユーザーを依存させながら課金を促す仕組みを「不公正な商慣行」として禁じる内容となっている。

国内法でEUを動かす戦略

カトマン議員はEUレベルでの統一規制が理想だと認めながらも、「ブリュッセルの手続きには時間がかかりすぎる」として、まず国内法で先行し、欧州委員会に圧力をかける戦略を選んだ。ドイツ・フランス・ベルギー・ルクセンブルク・オーストリア・イタリア・ポルトガルの計8か国の議員と連携しており、各国での同様の立法を同時並行で進めることで、EU全体の規制議論を後押しする狙いがある。

この動きを後押しする法的前例もある。昨年、デジタル権利団体「Bits of Freedom」が提起した訴訟において、オランダの裁判所がMetaに対し、InstagramとFacebookのオランダユーザーが時系列順の非アルゴリズムフィードをデフォルト設定として選べるよう命じた。この命令は今年3月、控訴審でも支持された。

在蘭日本人にとっての意味

日常的にSNSやゲームを利用する在蘭日本人にとっても、この法案の行方は無関係ではない。仮に法案が成立すれば、オランダ国内でサービスを提供するプラットフォームは設計の変更を余儀なくされ、ユーザー体験が具体的に変わる可能性がある。自動再生の停止や、アルゴリズムに依存しないフィードの選択肢提供といった変化は、利用者の「スクリーンタイム」に直接影響しうる。EUを含む欧州全体に議論が波及すれば、その影響はさらに広範なものになるだろう。テクノロジー企業と消費者保護のバランスをめぐる議論は、オランダを起点に新たな局面を迎えつつある。

情報源: DutchNews

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