オランダ半導体産業、6年で売上高が2倍に——雇用も4万人超へ
CBSが発表、460億ユーロ規模に成長した半導体エコシステムの実像
オランダの半導体産業が著しい成長を遂げている。オランダ中央統計局(CBS)の発表によると、2024年の業界全体の売上高は460億ユーロに達し、2019年と比較して2倍以上の規模に拡大した。この成長は既存企業の事業拡大にとどまらず、チップ関連事業への注力度が高まったことや、業界への新規参入企業の増加によってもたらされたものだという。
設計から製造まで広がるエコシステム
半導体産業の特徴として、チップは単一の企業が単独で製造するケースはほとんどなく、設計と製造を一貫して行う企業から、設計に特化して製造を外部に委託する企業まで、多様な役割を担う企業が連なるサプライチェーンが形成されている。オランダはこの「エコシステム」の中で、特に製造装置の分野において世界的な存在感を示している。代表格はもちろんASMLだが、もう一つの主要企業であるASMも直近の四半期に10億ユーロ超の過去最高売上を記録するなど、好調を維持している。スマートフォンから冷蔵庫、電気自動車に至るまで、あらゆる電子機器に半導体が組み込まれる現代において、オランダ企業が果たす役割は世界市場においてますます重要性を増している。
雇用倍増と政府の後押し
売上高の拡大と並行して、雇用面でも顕著な伸びが見られる。業界の従事者数は2019年の2万3,000人から4万3,000人へとほぼ倍増し、そのうち新規参入企業が創出した雇用だけで約2,000人分に上る。CBSによれば、雇用の成長曲線は売上高の推移とほぼ連動しており、業界全体が均衡のとれた拡大を続けていることがわかる。
オランダ政府も産業の競争力維持に向けた支援姿勢を明確にしており、昨年は半導体産業への2億3,000万ユーロの投資を閣議決定した。政府は「技術の進化が絶え間なく続く産業において、オランダが取り残されないようにすることが重要だ」との立場を示している。在蘭日本人にとっても、ASMLをはじめとする半導体関連企業は有力な就職・ビジネス機会を提供する存在であり、この成長トレンドはエンジニアや技術系専門職にとって注目すべき動向といえる。
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情報源: NOS Algemeen
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