予算案合意は遠く、交渉は混乱—プリンセスダフまで残り48時間
与野党の溝は依然深く、タイムリミットが刻一刻と迫る
毎年9月の第3火曜日、オランダでは国王が翌年度の政府予算案を読み上げる「プリンセスダフ(Prinsjesdag)」が行われる。この国家的行事を前に、内閣と野党各党は予算案への支持取り付けをめぐる交渉を続けているが、今年の状況は異例ともいえる混乱ぶりだ。オランダ紙ADの報道によれば、下院の野党党首たちは内閣との合意に「まだほど遠い(mijlenver verwijderd)」状態にあり、タイムリミットまで残り約48時間という瀬戸際に立たされている。
交渉の場に漂う不満と悲観論
交渉の席では、ある党首は不満をあらわにし、別の党首は悲観的な見通しを示すなど、雰囲気は重い。与野党間の政策上の隔たりは依然として大きく、具体的な数字や優先課題をめぐる議論は平行線をたどっているとされる。「混乱(chaos)」「不満(chagrijn)」「分断(verdeeldheid)」という言葉が交渉関係者の間で飛び交っており、現時点では妥協点が見えにくい状況だ。少数与党が議会の過半数を確保するためには野党の協力が不可欠であり、今回の交渉の行方は予算案の成否を直接左右する。
なぜ合意が難しいのか
オランダでは少数与党政権の場合、予算案を議会で通過させるために野党の支持を個別に取り付ける「gedoogsteun(黙認支持)」や協議が行われることがある。しかし今回の交渉では、歳出削減や特定政策をめぐる意見の相違が大きく、各野党が独自の要求を持ち込んでいることが合意を難しくしているとみられる。プリンセスダフ当日までに合意が成立しなければ、予算審議の行程に大きな支障が生じるだけでなく、内閣の政治的求心力にも影響しかねない。
在蘭日本人への影響と今後の焦点
予算案の内容次第では、税制、社会保障、住宅政策など生活に直結する分野での変更が生じる可能性もある。オランダに暮らす日本人にとっても、所得税率の調整や各種補助金の見直しといった政策変更は無縁ではない。今後48時間の交渉の行方が、今年のプリンセスダフの意義を大きく左右することになる。各党がどこで折り合いをつけるか、あるいは合意なしに当日を迎えるのか、引き続き注目が必要だ。
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情報源: AD



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