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政治・行政 読了 2分

子どもの読み書き力が過去最低水準に——政府が「毎日15分」の家庭学習を全国呼びかけ

「ティーレンの15分間」キャンペーン、保護者・祖父母にも参加を促す

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オランダの子どもたちの読み書き能力が「かつてないほど低い水準」に達しているとして、政府がついに家庭への直接介入に踏み切った。教育担当国務長官ユディット・ティーレン氏(VVD)は、全国の保護者や祖父母に向けて毎日の言語練習を呼びかけるキャンペーンを開始した。政府がこうした形で家庭の日常習慣に働きかける取り組みを行うのは、今回が初めてとなる。

「たとえ15分でもよい」——国務長官が家庭に訴え

キャンペーンのメッセージはシンプルだ。「たとえ15分でもよい、毎日、言葉に触れる時間をつくってほしい」——ティーレン氏はそう訴える。読み聞かせ、絵本を一緒に読む、日常会話の中で語彙を意識的に使うといった、特別な道具や準備を必要としない取り組みを想定している。このキャンペーンは氏の名前にちなみ「Kwartiertje van Tielen(ティーレンの15分間)」と名付けられた。対象は子どもの親だけにとどまらず、祖父母世代にまで広げられている点が特徴的で、家族全体で言語環境を底上げしようという意図が読み取れる。

なぜ今、なぜ家庭なのか

オランダでは近年、国際的な学力調査などを通じて子どもたちの読解力・書字力の低下が繰り返し指摘されてきた。学校教育の改善策はこれまでも議論されてきたが、専門家の間では「家庭での言語環境こそが習得の土台になる」という見方が根強い。幼少期に本や言葉に親しむ習慣があるかどうかが、その後の学力格差に直結するという研究も多く、今回の政策はそうした知見を踏まえたものといえる。学校任せにせず、家庭という日常の場から言語力を底上げすることを国として明確に打ち出した点は、教育政策の方向性として注目される。

在蘭日本人家庭にとっての意味

このキャンペーンのターゲットはオランダ語話者の家庭が中心だが、オランダで子育てをする日本人家族にとっても無関係ではない。子どもが複数の言語環境で育つ場合、どの言語にどれだけの時間を割くかは切実な問題だ。日本語を維持しながらオランダ語の読み書きも身につけさせたいと考える親にとって、「毎日15分」という具体的な目標は一つの参考になりうる。言語は継続的な接触によって定着するという原則は、オランダ語であれ日本語であれ変わらない。政府の呼びかけを一つのきっかけとして、家庭での言語習慣を見直してみることも一案だろう。

情報源: AD

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