医療・介護職員の病欠、年間コストは58億ユーロ超――全産業で最高水準の欠勤率
医療・介護職員の病欠、年間コストは58億ユーロ超――全産業で最高水準の欠勤率
オランダ全体の平均5.4%を大幅に上回る7.5%の欠勤率が示す、深刻な労働環境
オランダの医療・介護施設が、職員の病欠によって年間少なくとも58億ユーロのコストを負担していることが明らかになった。NU.nlが報じたこのデータは、長年にわたって指摘されてきた同分野の労働環境問題を、改めて数字で示すものだ。
全産業トップの欠勤率
医療・介護分野における平均欠勤率は**7.5%**に達しており、これはオランダ全産業のなかで最も高い水準となっている。比較すると、オランダ全体の平均病欠率は5.4%であり、医療・介護の現場がいかに高い欠勤率を抱えているかが際立つ。欠勤率の差は一見わずかに見えるが、大規模な労働力を抱える同分野では、その差が数十億ユーロ規模のコストに直結する。
背景にある構造的な問題
医療・介護職の高い欠勤率の背景には、慢性的な人手不足や業務負荷の高さ、精神的・身体的な消耗が積み重なっているとみられている。オランダでは高齢化の進行に伴い、介護需要は年々増加しており、現場スタッフへのプレッシャーは一層大きくなっている。職員一人が欠勤すると、残るスタッフがその分をカバーしなければならず、連鎖的に疲弊が広がりやすい構造的な悪循環も指摘されている。
在蘭日本人にとっての意味
医療・介護サービスの利用者という観点からは、欠勤率の高さはスタッフの配置や施設の対応能力に直接影響を与えうる。オランダで老親の介護施設入居や訪問介護サービスを検討している日本人家庭にとっても、現場の人員不足は無縁の話ではない。また、医療・介護分野で働く在蘭日本人にとっては、この問題が業務環境や待遇改善の議論と直結するテーマでもある。58億ユーロという巨額のコストが可視化されたことで、業界全体での働き方改革や職場環境の見直しに向けた政策議論が加速することが期待される。
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情報源: NU.nl



