住宅価格の上昇ペース鈍化、それでも高値続くオランダ市場
売買件数は増加傾向、市場に「わずかな動き」の兆し
オランダの持ち家市場で、価格上昇の勢いにわずかながら変化が見え始めている。6月の持ち家価格は1年前と比べ再び上昇したものの、ここ数か月にわたって上昇ペースは緩やかになってきている。同時に、6月の住宅売買件数も増加しており、長らく停滞気味だった市場に「若干の動き」が出始めていることを示している。
価格は上がり続けるが、勢いは鈍化
統計局CBS(オランダ中央統計局)やNVM(不動産仲介業者協会)のデータによると、住宅価格の前年比上昇率はここ数か月で徐々に縮小してきている。かつてのような二桁台の急騰局面と比べると、市場の過熱感は落ち着きつつある状況だ。売買件数の増加はバイヤーの動きが再び活発になってきたことを示唆しており、金利上昇の影響で一時的に様子見姿勢をとっていた購入希望者が市場に戻りつつある可能性もある。
依然として高い価格水準、購入の壁は変わらず
ただし、価格の「上昇ペースの鈍化」は、価格そのものが下がっていることを意味するわけではない。住宅価格は依然として高水準を維持しており、特に初めて住宅を購入しようとするスターター層にとっての負担は大きいままだ。オランダでは長年にわたって住宅供給が需要に追いついておらず、この構造的な不足が価格の下支えとなっている。政府は新規住宅の建設促進を政策目標に掲げているが、用地確保や建設コストの問題から、供給増加には時間がかかるとみられている。
在蘭日本人にとっての意味
オランダに暮らす日本人にとっても、住宅市場の動向は切実な問題だ。賃貸物件の家賃も持ち家価格と連動する傾向があり、購入を検討している場合は、金利や物件価格の両面を慎重に見極める必要がある。上昇ペースの鈍化は市場にとって一つの好材料ではあるが、価格そのものが大きく下落する局面が近く訪れるかどうかは、専門家の間でも見方が分かれている。住宅市場の動向は引き続き注視が必要だ。
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情報源: NU.nl


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