ワールドプライド開幕を前に、アムステルダム警察署長がLGBTQI+コミュニティへの支持を表明
7月25日から8月8日、アムステルダムが初のワールドプライドを開催
アムステルダム警察署長のペーター・ホラ氏が7月23日、アムステル川沿いのH’ARTミュージアムで開催されたCOCアムステルダムのイベント「シェイクスピア・クラブ」の開幕式に出席し、LGBTQI+コミュニティへの支持と安全確保を誓った。数十人のドラァグクイーン・ドラァグキングを前にしたホラ署長は、「ハイヒールとグラマーの裏には大きな勇気がある。その勇気は称賛に値し、安全を受ける権利がある」と語りかけた。
「寛容の都市」を言葉だけで終わらせない
式典はアムステルダム市庁舎兼オペラハウス「ストペラ」から船でアーティストたちが到着するという演出で幕を開け、ドラァグ界の象徴的存在ドリー・ベルフルールが司会を務めた。ホラ署長はアムステルダムの放送局AT5を通じて伝えられた演説の中で、「私たちは寛容の都市だが、それを現実にするのは容易ではない」と率直に認めた。「それは私自身に影響を与え、アムステルダム警察全体にも影響する」とも述べ、特定のグループがより困難な状況に置かれている現実を認識していることを示した。
警察の取り組みとして署長が挙げたのは、警官が「恐怖の対象」となっている国からの難民への情報提供セッションの実施だ。また、LGBTQI+当事者による全国警察ネットワーク「ロゼ・イン・ブラウ(Roze in Blauw)」のメンバーが、カナル・パレードやアジアン・プライド、トランスプライドウォーク、トランス・ダイナーといったイベントに積極的に参加していることも紹介した。
届け出の壁と、警察が求める情報
ホラ署長は出席者に対し、脅迫や暴力を受けた際は必ず警察に届け出るよう呼びかけた。「届け出は容易ではなく、多くの被害者は恐怖を感じているか、ただ自分の生活を続けたいと思っている」と理解を示しながらも、「しかし、私たちには情報が本当に必要だ」と訴えた。被害の実態を把握することが、実効性ある安全対策につながるという姿勢を明確にしたかたちだ。
シェイクスピア・クラブはCOCアムステルダムが運営する期間限定のコミュニティスペースで、7月31日まで開設される。ワールドプライドの3日前に開幕したこのスペースは、国際的な祭典に向けた機運醸成の場ともなっている。アムステルダムが7月25日から8月8日にかけて初めて開催するワールドプライドは、世界中からLGBTQI+コミュニティとその支持者が集う国際的なイベントだ。
ドリー・ベルフルールは今回の警察署長による公式発言を高く評価し、「このような警察からの公的な支持は他国では珍しい。オランダの開放性を示している」とコメントした。在蘭日本人にとっても、今後数週間のアムステルダム中心部はイベントによる混雑や警備強化が予想される。祭典の規模と警察の備えを把握したうえで、日程や移動計画を立てておくとよいだろう。
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情報源: DutchNews




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