中東への旅行勧告を引き上げ――イラン・米国の緊張が飛び火、バーレーンは渡航禁止に
カタール・UAE・ヨルダンなど5か国もオレンジ指定、大使館サポートにも制限
オランダ外務省(Ministerie van Buitenlandse Zaken)は、米国とイランの軍事的緊張の激化を受け、中東の複数国に対する旅行勧告を相次いで引き上げた。対象はカタール、ヨルダン、サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)の5か国と、バーレーンの計6か国。オランダ在住の日本人にとっても、今後の中東渡航計画を見直す必要が生じている。
オレンジとレッド――それぞれが意味するもの
今回の引き上げで、カタール・ヨルダン・サウジアラビア・クウェート・UAEの5か国には「オレンジ」コードが適用された。これは観光目的の渡航を原則として避け、やむを得ない場合のみ渡航を検討するよう求める水準だ。さらに外務省は、オレンジ指定国ではオランダ大使館によるサポートが制限されると明示しており、現地でトラブルが発生した際の領事支援が平時と同様には受けられない可能性がある。
一方、バーレーンには最も深刻な「レッド」コードが発令された。外務省は公式声明で「どのような事情があっても渡航しないでほしい。現地は危険すぎる」と明確に渡航を禁じている。レッド指定はオランダの旅行勧告体系における最高水準であり、既に現地にいる人々にも退避を促すものだ。
緊張の背景――イランと米国の応酬
外務省が勧告引き上げの直接の理由として挙げているのは、米国とイランの間で再び激化した武力衝突だ。イランは米国による攻撃への報復として、中東における米国の同盟国に対して攻撃を行っているとされる。今回オレンジ・レッドに指定された国々はいずれも、地域における米国の同盟・協力国であり、こうした攻撃の潜在的な標的となりうる立場にある。
外務省は「状況は悪化している」として、今後も情勢の変化に応じて勧告を随時更新する構えを示している。
在蘭日本人への影響
オランダに住む日本人にとって、中東は出張・観光・乗り継ぎなどで利用する機会が少なくない地域だ。ドバイ(UAE)やドーハ(カタール)は欧州とアジアを結ぶ航空ハブとして、多くの日本人が経由地として利用している。これらの都市がオレンジ指定となったことで、乗り継ぎを含む渡航計画の見直しが求められる場面も出てくるだろう。
旅行保険の適用範囲もオレンジ・レッド指定国では変わる場合があるため、渡航を予定している場合は保険会社への確認も欠かせない。外務省の旅行勧告は公式サイト(nederlandwereldwijd.nl)でリアルタイムに更新されており、最新情報を随時確認することが推奨される。
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情報源: NOS Algemeen
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