オランダの仮想通貨業者Bitonicがハッキング被害——顧客3人に全額補償
コールドストレージは無事も、顧客データ流出の可能性は否定できず
オランダのビットコイン仲介業者Bitonicが、日曜夜にサイバー攻撃を受けた。放送局NOSが入手したメールによると、複数の顧客アカウントから「少額」の仮想通貨が盗まれたことが確認されている。攻撃発覚後、同社はただちに全顧客を強制ログアウトさせ、セキュリティ上の脆弱性を修正したと説明している。
被害の範囲と会社側の対応
被害を受けた顧客は3人で、いずれも損失分の全額補償がすでに実施された。また、オフラインの外付けハードウェアウォレット——いわゆる「コールドストレージ」——に保管されていた仮想通貨は今回の攻撃の影響を受けていない。一方で、攻撃者が顧客の個人データにアクセスした可能性についても同社は否定しておらず、「現時点では証拠はない」としながらも調査を継続している。当面の間はオンライン取引の監視を強化するとしており、取引処理が通常より遅くなる可能性があるとユーザーに周知している。
相次ぐオランダ仮想通貨市場の打撃
今回の事件は、オランダの暗号資産市場が揺れるなかで起きた。今年7月にはロッテルダム裁判所が、オランダを拠点とする仮想通貨プラットフォームKnakenに対して破産宣告を下した。検察当局の調査により、約700万ユーロにのぼる顧客資金が消失していたことが判明しており、その顛末は国内外で大きな衝撃を与えた。Knakenの破産とBitonicへの不正アクセスは性質の異なる事案ではあるが、いずれもオランダの仮想通貨市場に対する信頼を揺さぶるものだ。
在蘭日本人への影響と注意点
オランダに暮らす日本人のなかにも、Bitonicを含む現地の仮想通貨プラットフォームを利用している人は少なくない。今回Bitonicは迅速な補償対応を行ったが、自身の資産の保管方法を改めて見直す機会にもなりそうだ。頻繁に取引しない仮想通貨については、オンライン環境から切り離したコールドストレージへの移行が有効な自衛策とされている。また、プラットフォーム側から届くセキュリティ関連のメール通知を見逃さないよう注意したい。仮想通貨をめぐる規制・監督体制の整備はEU全体で進んでいるが、個人レベルでのリスク管理の重要性は変わらない。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: DutchNews


/s3/static.nrc.nl/wp-content/uploads/2026/10/20154155/231026ECO_2037629034_AH.jpg)
