オランダのForbion、23億ユーロ調達で欧州最大のバイオテク投資家に
年金基金やイーライリリーが出資、総運用資産は75億ユーロへ
ナールデンを拠点とするベンチャーキャピタル「Forbion」が、ライフサイエンス特化の新たな2つのファンドで計23億ユーロの資金調達を完了した。同社にとって過去最大規模となる今回の調達により、総運用資産は約75億ユーロに達した。調査会社Preqinのデータを引用する形でForbionは、この規模をもって自らを欧州最大のライフサイエンス専門投資家と位置づけている。
過去5年で有数の大型調達
Forbionは今回の調達について、「過去5年間で欧州最大級のライフサイエンス・ベンチャーキャピタルによる資金集めのひとつ」と評している。集まった資金は、創薬の初期段階にある企業から、すでに患者を対象とした臨床試験を進める企業まで、欧州・北米の約30社に投資される見込みだ。対象地域として北米が含まれている点は、単に欧州域内にとどまらない同社の投資戦略の広がりを示している。
出資者には、オランダの年金資産運用会社MNおよびPGGMが名を連ねるほか、米製薬大手のイーライリリーも参加している。国内の機関投資家と海外の製薬企業という異なる性格の出資者が集まったことは、バイオテクへの投資需要が多様なセクターにまたがっていることを示している。
オランダ政府のライフサイエンス戦略とも連動
今回の大型調達は、オランダ政府の産業政策とも軌を一にする動きといえる。内閣は2025年7月に合意した国家人材戦略のなかで、ライフサイエンス・バイオテクを、高度外国人材を積極的に誘致すべき重点4分野のひとつとして指定した。民間投資の活発化と政府の人材政策が重なるかたちで、オランダのバイオテク産業の存在感は一段と増している。
在蘭日本人にとっては、こうした動向がオランダ国内のライフサイエンス関連企業の採用拡大や新たなビジネス機会につながる可能性として注目に値する。Forbionの投資先企業が臨床開発フェーズへ進む過程では、研究・規制・事業開発など幅広い領域での人材需要が生まれることも想定される。オランダのバイオテクエコシステムが拡大局面に入ったいま、その動向を引き続き注視したい。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: DutchNews
/https://content.production.cdn.art19.com/images/2e/d0/18/ab/2ed018ab-e157-4212-9f27-910ee353f0e1/91502b4bd0fde49ef44f4d5a3d8bc772ebc052dc6a2a3fea3f1473035e78fa243366aaf45d3376d959c28075262335c58da6cf79c1cf6890be2ee46354818675.jpeg)

