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アルカディス、1000人削減へ――買収交渉も暗礁、オランダ大手エンジニア会社の正念場
経済 読了 2分

アルカディス、1000人削減へ――買収交渉も暗礁、オランダ大手エンジニア会社の正念場

中国事業を縮小し「需要ある市場」に集中、WSPグローバルの買収提案も一時停止

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オランダのエンジニアリング大手アルカディスが、正規雇用1000人分の削減を発表した。同社が今後数年の経営計画を発表したのと同じタイミングでの公表となる。削減の目的は業務の簡素化とコスト削減で、中国での事業の大部分も縮小する方針だ。1888年創業の同社は現在、世界30カ国以上で34,000人超を雇用し、1995年からアムステルダム証券取引所に上場している。

CEOが語る「選択と集中」の論理

最高経営責任者(CEO)のヘザー・ポリンスキー氏は、この構造改革を「会社を強化するために必要な措置」と説明する。「需要が最も大きい市場に焦点を絞る」として、受注する案件を明確に選別していく姿勢を強調した。社内では200人の管理職が指名され、コスト削減できる領域の洗い出しが進んでいる。一方で、成長部門については引き続き採用を続けるとしており、一律縮小ではなく「重点分野への再集中」という位置づけだ。

アルカディスはこれまで、ロッテルダム中央駅やアムステルダム国立博物館の改修、さらにはハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズでの堤防強化など、国内外の大型プロジェクトを手がけてきた。水管理・環境保護・建築設計という分野での実績は厚く、オランダを代表するエンジニアリング企業のひとつとして知られる。

買収交渉は一時停止、社内財団が「壁」に

今回の再編発表と並行して注目されるのが、カナダのWSPグローバルによる買収交渉の行方だ。今夏、複数の外国企業がアルカディスに関心を示していることが明らかになり、なかでもWSPグローバルは繰り返し買収提案を行ってきた最有力候補だった。当初、10月中旬までに最終入札を行うとされていたが、先週になってWSP側が買収交渉を一時停止したことが報じられた。

買収が難航している背景には、アルカディス社内の構造的な事情がある。社員自身が出資する「ロフィンクラーン財団(Lovinklaan Stichting)」が全株式の約19%を保有しており、この財団が買収に消極的な姿勢を示していることが、外部からの買収提案への大きな障壁となっている。エンジニアたちが「自社の独立性」を守ろうとする構図は、オランダ企業特有の株主構造の一例ともいえる。

オランダ在住者への影響と今後の焦点

1000人規模の削減がどの国・部門に集中するかは現時点で明らかにされていない。ただ、本社をアムステルダムに置く同社にとって、オランダ国内の雇用への影響も無視できない。インフラや環境分野での大型プロジェクトに携わる技術者が多く関わるだけに、業界全体への波及効果も注視される。買収交渉の再開可能性とあわせて、アルカディスの動向は今後もオランダのビジネス・労働市場において重要な指標のひとつとなりそうだ。

情報源: NOS Algemeen

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