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FNV労組、来年の春闘で5.5%賃上げ要求——高インフレと清掃員スト同時進行
経済 読了 2分

FNV労組、来年の春闘で5.5%賃上げ要求——高インフレと清掃員スト同時進行

低賃金層には月80ユーロの一律手当も、CNVも同水準の要求を提示

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オランダ最大の労働組合FNVは、来年の労使交渉に向けた要求を正式に発表した。基本給を5.5%引き上げることとあわせ、低賃金労働者の生活を底上げするため、全労働者を対象に月額80ユーロの一律手当を求める方針だ。この発表は、毎年恒例の議会開会期・プリンスデー前後の「春闘前哨戦」として提示されたものだ。

インフレ加速が要求の背景に

要求の根拠としてFNVが挙げるのが、足元の物価動向だ。政府統計機関CBSによると、現在のインフレ率は3.3%で、8月に再び上昇傾向を示した。FNVの暫定交渉コーディネーターを務めるジャッキー・ファン・スティフト氏は「インフレが上昇しており、依然として平均を大きく上回っている。一方で生産性は向上し、企業は大きな利益を上げており、労働市場も依然として逼迫している」と訴える。もう一つの主要組合CNVも先週、来年の賃上げ目標として3〜5.5%のレンジを提示したほか、通勤手当を1キロあたり25セントに引き上げるよう求めると表明した。これは政府が7月1日付で非課税の上限額を引き上げたことを踏まえた要求だ。

AI活用ルール整備とスキポール発のスト

FNVはさらに、職場でのAI活用に関して従業員への事前協議を義務付けるための、より厳格なルール整備を求めると表明した。機械生成テキストの普及が労働者への負荷増大や人員削減の口実に使われることへの懸念が背景にある。

同時並行で注目されるのが、清掃スタッフによるストライキだ。FNVのメンバーの80%が拒否した、CNVと雇用主側の間で合意した賃金協定への抗議として、1週間のストライキが開始された。スキポール空港や鉄道駅の清掃員も参加する見通しで、病気休暇中の賃金カットの廃止やホテル清掃員の賃金均等化などを訴えている。FNV広報のカロリーン・ランベルス氏は「賃金交渉が再開され、清掃員の声が実際に聞き入れられるまでストを続ける」と強調した。

在蘭日本人への影響

空港や鉄道駅の清掃員が参加する今回のストは、スキポールを利用する在蘭日本人や旅行者にとっても施設環境の変化として身近に感じられる可能性がある。また、来年の賃上げ交渉の行方は、光熱費や食料品などの物価に転嫁される形でオランダ在住者の生活コスト全般にも影響しうる。秋の予算審議と並行して、労使双方の動向は今後も注視が必要だ。

情報源: DutchNews

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