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ASML、アイントホーフェンに2万人規模の新キャンパス着工——2029年の第1期完成へ
経済 読了 2分

ASML、アイントホーフェンに2万人規模の新キャンパス着工——2029年の第1期完成へ

政府の25億ユーロ支援を背景に、半導体産業の一大拠点が動き出す

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半導体露光装置メーカーのASMLが、アイントホーフェン郊外に新たな産業キャンパス「BIC North(ブレインポート・インダストリーズ・キャンパス・ノース)」の建設を開始した。着工式には首相のロブ・イェッテン氏も出席し、国を挙げての一大プロジェクトとして注目を集めている。キャンパスはアイントホーフェン空港とA58高速道路に隣接した立地で、最大35万平方メートルの敷地に最大2万の就業スペースを設ける計画だ。

「フロー工場」が示す新たな生産モデル

プロジェクトはフェーズ制で進められる。第1期工事は2029年の完成を目指し、生産・物流・オフィスを一体化した複合施設として少なくとも3,000人のスタッフを収容する。ASMLによれば、この段階での人員の多くは新規採用ではなく、既存拠点からの移転となる見込みで、それ以降のフェーズは将来の機械需要に応じて判断するとしている。

新キャンパスの目玉のひとつが、同社が「フロー工場」と呼ぶ生産ラインだ。自動車産業や航空機産業の手法を参考にした仕組みで、チップ露光装置の製造プロセスを効率化することを狙っている。最高経営責任者のクリストフ・フーケ氏は「半導体業界からのグローバルな需要の高まりに応えるには、継続的な投資が不可欠だ。BIC Northは、世界中の顧客を支援しながらイノベーションを続けるために必要なスペースと柔軟性を提供してくれる」と述べた。

政府の25億ユーロ支援と複雑な雇用情勢

このプロジェクトを後押しする形で、オランダ政府は2024年にASMLの国内残留・拡張を条件に、住宅・道路・教育・電力網の整備に25億ユーロの支援を約束している。アイントホーフェン市議会もこれを受けて今年3月にキャンパス用地のゾーニング計画を承認し、行政・企業が一体となった形で開発が進む。

ただし、手放しで楽観できない側面もある。ASMLは今年1月、記録的な業績を上げた年にもかかわらず、主にオランダ国内を対象とした1,700人の人員削減を発表している。大規模な拡張投資と同時進行する雇用縮小は、同社の事業戦略の複雑さを物語る。本社が置かれるフェルトホーフェンを含むブレインポート地域は、オランダのハイテク産業の心臓部として知られており、新キャンパスの完成が地域経済や雇用市場にどのような変化をもたらすか、在蘭の関係者や日系企業にとっても注視すべき動向といえる。

情報源: DutchNews

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