アムステルダム飾り窓地区でルーマニア人組織が数十人の女性を強制売春
7月14日の合同捜査で7人逮捕、被害者の証言が新たな情報をもたらす
アムステルダムの飾り窓地区を「個人の王国」として支配していたルーマニア人組織が、数十人の女性を強制的に売春させていた疑いが浮上した。オランダ警察が7月18日(金)に発表した声明によると、7月14日にオランダとルーマニアで同時多発的な家宅捜索が行われ、ルーマニア国籍の男7人が逮捕された。うち4人はオランダ国内で、3人はルーマニアで身柄を確保された。全員が人身売買および犯罪組織の構成を疑われている。
被害者を誘い込んだ「高収入」の約束
被害女性たちはいずれもルーマニア国籍とみられ、高収入が得られるという約束のもとアムステルダムへと連れてこられた。しかし実際には売春施設での稼ぎをすべて組織に渡すよう強いられ、さらに居室の「家賃」名目でも金銭を搾取されていたという。一方で逮捕された男たちは定職を持たず、高級衣料品や自動車の購入、ギャンブルに大金を費やしていたと声明は指摘している。
逮捕直後、警察はルーマニア語で語る被害者のビデオインタビューを公開した。この映像をきっかけに複数の女性が自ら名乗り出て新たな情報がもたらされたといい、警察は現在「さらに多くの女性が人身売買の被害を受けていると考えている」と述べている。
半兄弟の前科と捜査の行方
地元紙パロールによると、容疑者のうち2人は44歳と45歳の異父(または異母)兄弟であり、いずれもルーマニアで女性の人身売買に関する前科を持つ。現在オランダで拘留されている4人のうち1人はルーマニアから身柄が引き渡されており、RTLの報道ではもう1人についても近く引き渡しが行われる可能性があるとされる。捜査当局は追加逮捕の可能性を否定していない。
今回の摘発は孤立した事案ではない。昨年もオランダとルーマニアの警察が合同捜査を実施し、主にアムステルダム周辺でルーマニア人女性を強制売春させていた組織のメンバー13人を逮捕している。繰り返される合同捜査は、国境を越えた人身売買ネットワークへの対処がいかに難しいかを示している。
在蘭日本人にとっての視点
飾り窓地区はアムステルダム観光の名所として知られ、在蘭日本人や訪問者が足を運ぶ機会も少なくない。今回の事件は、その観光地の裏側で組織的な搾取が行われていた現実を改めて浮き彫りにした。オランダ当局はルーマニア当局との連携を強化しながら捜査を続けており、被害者支援と組織の全容解明が急務となっている。
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情報源: DutchNews



