世界最大の行進祭典、ナイメーヘン四日間行進が第108回大会を閉幕
若年層の参加急増と会場周辺での銃撃事件が対照をなした今年の大会
オランダ南東部の都市ナイメーヘンで毎年夏に開催される「ナイメーヘン四日間行進(Vierdaagse)」の第108回大会が、金曜日に閉幕した。沿道には大勢の市民が詰めかけ、完歩者たちに花を手渡しながら祝福するおなじみの光景が今年も繰り広げられた。世界最大規模の徒歩イベントとして知られるこの大会には、70カ国から約4万5,000人が参加した。
27回目の完歩と、最初にゴールを踏んだ車いす参加者
今年もひときわ注目を集めたのが、英国人ウォーカーのサイモン・ブラウンリーだ。一般参加者の中でトップとなる27回目の完歩を果たし、地元放送局オンルーフ・ヘルダーラントの取材に「この行進はまるで我が家のような感覚。終わってほっとしているし、ゆっくり休みたい」と語った。午前10時前にゴールラインを越えたという。一方、大会全体で最初にゴールを踏んだのは車いす参加者のロナルド・ファン・ドルトで、今回で7つ目のメダルを手にした。
参加者の世代構成にも注目すべき変化が見られる。21〜30歳の参加者の割合は10年前の7.5%から今年は20%超へと大幅に増加しており、若い世代を中心に人気が高まっていることが数字からも裏付けられた。
銃撃事件とコンサート中止が影を落とす
一方、大会期間中には暗い出来事も起きた。四日間行進に合わせて開かれる恒例の路上フェスティバル「ビールダーフセフェーステン」の会場周辺で、死者が出る銃撃事件が発生。警察は男1人を逮捕した。
この事件に加え、会場周辺で群衆によるトラブルが相次いだことを受け、主催者はロニー・フレックスやリル・クレーネといったアーバン系アーティストのステージを中止する判断を下した。オランダ紙ADによれば、主催者は「こうしたアーティストの出演が、望ましくない来場者を引き寄せていた」と説明している。祭典の高揚感と治安上の懸念が同居する形となり、主催者にとって難しい運営判断を迫られた大会となった。
在蘭日本人にとってのビールダーフセ
ナイメーヘン四日間行進は、観光客や在住外国人にとっても夏の風物詩として親しまれている。参加コースは距離別に設定されており、一般市民でも申し込みが可能だ。若年層の参加増という傾向は、日本人コミュニティにも無縁ではなく、健康志向や体験型イベントへの関心が高まる中、挑戦者が増える可能性もある。来年の第109回大会への参加を検討する際は、申し込みが早期に締め切られる点に注意が必要だ。治安面での課題は引き続き主催者の宿題となるが、108年の歴史を誇る大会の底力は、今年の参加者数と若者の熱気が示している。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: DutchNews



