記録的熱波でオランダの死者900人超—RIVMが最終推計を発表
初の「コードレッド」警報が発令された6月の熱波、高齢者を直撃
オランダ公衆衛生研究所(RIVM)は、6月22日から7月5日にかけての記録的な熱波期間中に、通常より少なくとも900人多く死亡したとする最新推計を発表した。これは今月初めに報告されていた数字を大幅に上回るもので、今回の熱波がいかに深刻な公衆衛生上の危機であったかを改めて示している。
当初推計を大きく超えた死者数
RIVMによれば、最初の1週間(6月22〜28日)だけで確認された超過死亡は586人に上り、今月初めに報告されていた約480人から大きく修正された。さらに翌週の6月29日〜7月5日にも325人の超過死亡が記録されており、これは熱波そのものが収束した後も続いた、いわば「遅延効果」によるものだとRIVMは説明している。死者の大半は80歳以上の高齢者で、最高気温が記録された南部・東部での死亡率が特に高かった。
RIVMは死亡の直接的な原因は記録されていないとしつつも、熱が主要な要因であった可能性が非常に高いと述べている。高齢者の場合、極端な暑さの下では臓器の機能が低下し、発汗や水分摂取も不十分になりやすい。心臓・血管・肺に疾患を抱える人々も、熱による影響を受けやすいリスクグループとして挙げられている。さらに、熱波に伴って発生したスモッグによる大気汚染が、こうした脆弱な人々への負荷をいっそう高めた点も指摘されている。
史上初の「コードレッド」警報
今回の熱波は6月18日から29日にかけて続き、オランダ気象局(KNMI)が熱に対して史上初めてコードレッド警報を発令する事態となった。このレベルの警報は、40.7℃という観測史上最高気温を記録した2019年の熱波でさえ発令されなかったものだ。今回の熱波がそれを上回る異常事態として当局に認識されていたことを示している。
在蘭日本人にとっての教訓
熱波の季節は毎年訪れる可能性があり、今回の統計はオランダに暮らすすべての人にとって人ごとではない。特に高齢の家族や持病を抱える知人がいる場合、こまめな水分補給の呼びかけや体調確認が命を救うことがある。RIVMや各自治体は熱波時の行動指針を公開しており、今後の夏に備えて内容を確認しておくことが望ましい。気候変動の影響でこうした極端な高温現象が今後も繰り返される可能性が高い中、社会全体としての備えがいっそう問われている。
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情報源: DutchNews



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