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NS、列車の座席に荷物を置くことを全面禁止へ——罰金なし、マナー啓発で対応
社会 読了 2分

NS、列車の座席に荷物を置くことを全面禁止へ——罰金なし、マナー啓発で対応

空席でも膝の上か荷物棚へ。新運送約款で乗客の「三大不満」に切り込む

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オランダ国鉄NS(Nederlandse Spoorwegen)は、列車内で隣の座席に荷物を置くことを全面的に禁止する新ルールを導入すると発表した。公共放送NOSが7月に報じたところによると、NSは乗客向けの鉄道消費者プラットフォーム「Locov」に対し、運送約款を改定する方針を伝えた。新約款では、列車が空いている場合でも荷物を隣席に置くことは認められず、膝の上か荷物棚に収納することが義務付けられる。

「気づかないふり」が常態化

現行ルールでは、他の乗客が着席を希望した場合にのみ荷物を移動させる義務があった。しかし実態として、この仕組みが機能しなくなっているとNSは指摘する。乗客団体Rover(ローファー)のダーン・ジーレン代表はNOSの取材に対し、「荷物による座席占有は乗客の三大不満の一つ」と述べ、「混んでいても窓の外を見るなどして気づかないふりをする乗客が増えている」と語った。

NSも同様の問題意識を示しており、他の乗客に荷物を移動するよう声をかけることをためらう人が増えていると説明している。背景には、車内での短気や攻撃的な言動の増加があるという。乗客同士のトラブルを避けるため、声をかけること自体がためらわれる状況が広がっているのだ。

罰金なし、啓発中心の執行方針

新ルールの導入にあたって注目されるのは、違反に対する罰金を設けないという点だ。NSの広報担当者によると、乗務員が乗客に新ルールを周知・注意喚起するほか、車内にポスターを掲示することで対応する方針という。強制力よりも意識改革を重視したアプローチといえる。

乗客団体Roverはこの方向性を支持しつつも、執行の実効性については課題を指摘している。Roverが引き合いに出すのが「サイレント車両(静粛車両)」の事例だ。導入当初は形骸化が懸念されたものの、大型のウィンドウステッカーと社会的な圧力の積み重ねによって、最終的には静粛な環境が定着した。今回も同様に、明確な周知と社会規範の醸成が実効性のカギを握るとRoverはみている。

在蘭日本人にとっての影響

日常的にNSを利用している在蘭日本人にとっても、このルール変更は直接関わる話だ。特にアムステルダムやデン・ハーグ、ロッテルダムなど大都市間の路線では、通勤・通学時間帯を中心に車内が混雑することも多く、座席を確保しにくい場面もある。新ルールが浸透すれば、そうした状況が多少なりとも改善される可能性がある。一方で、荷物の多い旅行者や大型バッグを持ち込む乗客にとっては、荷物棚や膝上での対応が求められる場面が増えることになる。ルールの周知が進むにつれ、車内マナーがどう変化するか注目される。

情報源: DutchNews

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