メインコンテンツへスキップ
ケティコティ、窒素政策審議、そしてコーマン監督の辞任――7月1日のオランダ
政治・行政 読了 2分

ケティコティ、窒素政策審議、そしてコーマン監督の辞任――7月1日のオランダ

奴隷制廃止記念日に国立追悼式典、議会では環境政策の行方を議論

この記事をシェア ✓ コピーしました

7月1日のオランダは、歴史的な記念日と現在進行形の政策議論、そしてサッカー界の人事が交錯する一日となった。国内では奴隷制廃止記念日「ケティコティ」の式典が厳かに執り行われる一方、議会では環境政策をめぐる議論が続き、前夜には代表チームを率いたコーマン監督の辞任が伝えられた。

アムステルダムで国立奴隷制史追悼式典

毎年7月1日は、オランダ及びその旧植民地における奴隷制度の廃止を記念する「ケティコティ」の日にあたる。1863年のこの日、スリナムなど蘭領植民地での奴隷制が正式に廃止されたことを記念するものだ。今年もアムステルダムのオーステルパークにて、国立奴隷制史追悼式典が開催された。式典はNPO1およびNOSのライブストリームで13時30分から中継され、国内外から多くの視聴者が式に参加した。

近年、オランダではこの歴史に対する社会的関心が高まっており、2022年には当時のルッテ首相が国家として奴隷制の歴史に対する公式謝罪を表明している。ケティコティはたんなる追悼の場にとどまらず、現代の差別や不平等を問い直す対話の機会としても位置づけられている。

窒素政策の行方を議会が議論

国内政策面では、第二院(下院)が政府の新たな窒素排出削減計画について審議を行った。窒素排出量の大幅削減を義務づける「窒素ロック」解消策は、農業界との摩擦を抱えながらも、EU自然保護指令に基づく法的義務として推進が求められている。農家の強い反発を背景に、具体的な削減目標や補償措置をめぐる議論は依然として難航しており、今後の政治的折衝が注目される。

同日、コロナ禍に関する議会調査委員会では15日目の証人尋問が行われ、政府の感染症対策に深く関与した元OMT(感染症対策アドバイザリーチーム)委員長のヤープ・ファン・ディッセル氏、および元法務大臣グラッペルハウス氏が証言台に立った。パンデミック期の意思決定の透明性を検証するこの調査は、今後の危機管理体制の見直しにも影響を与える見通しだ。

コーマン監督、64試合で代表の指揮棒を置く

前夜に飛び込んだ最大のニュースは、ロナルド・コーマン監督の辞任だった。オランダ代表はW杯ノックアウトステージでモロッコと対戦し、PK戦の末に敗退。コーマン監督はKNVB(オランダサッカー協会)との合意のうえで辞任を発表し、自身のInstagramでは「誰よりも悔しい思いをしているのは自分自身だ。監督としての責任を引き受ける」とコメントした。今回を含め2度にわたって代表監督を務め、通算64試合を指揮したコーマン氏の退任は、オランダサッカーの新たな局面の始まりを告げるものとなった。

在蘭の日本人にとっても、ケティコティは現地の歴史と文化を深く知る機会となる。オーステルパークでは公開イベントも行われており、地域社会の一員として参加することで、オランダが向き合う歴史的課題への理解を深めることができるだろう。

情報源: NOS Algemeen

この記事をシェア ✓ コピーしました

📩 無料メールニュース

明日のオランダニュースも、メールで読みませんか?

毎朝、その日のニュース要約と音声版(ポッドキャスト)が
メールで届きます。無料です。

無料で購読する

関連ニュース