発足100日で支持率22%——イェッテン内閣、難民・住宅・福祉で躓く
極右の台頭、インフレ急上昇、そして夏の列車割引まで
ロブ・イェッテン率いる連立内閣が発足から100日を迎えた。しかしその船出は順風とは程遠く、DutchNewsの最新ポッドキャストはこの節目を「ヴィテッセ・アーネムのような内閣」と皮肉った。財政危機で消滅したサッカークラブの名を冠したこの表現が示すように、有権者の視線は厳しい。世論調査によれば、内閣を信頼すると答えた有権者はわずか22%にとどまり、政権の基盤の脆弱さが数字に表れている。
難民政策と極右の台頭
ポッドキャストではライデン大学のサラ・デ・ランゲ教授を招き、最近の難民施設での暴動を受けたオランダ極右の現状を分析した。難民問題はイェッテン内閣が重点課題に掲げながらも、具体的な進展を示せていない分野の筆頭だ。暴動のような事態が繰り返されるたびに、極右勢力が存在感を増す構図はここ数年で定着しつつある。政府は一方で、オランダのビザを保有しガザに滞在しているパレスチナ人学生に対し、出国を支援する方針を表明した。外交・人道両面での対応が求められる難しい局面が続く。
インフレと生活への影響
内政面でも懸念材料は重なる。オランダのインフレ率は3.5%に急上昇しており、主な押し上げ要因はエネルギーコストの上昇だ。小売売上高は増加傾向にあるものの、飲食・ホスピタリティ分野の伸びは5年ぶりの低水準に落ち込んでいる。さらに、過去10年間で出生率が16%減少したという統計も公表され、オランダ社会の長期的な構造変化を示す数字として注目を集めた。福祉制度の持続可能性をめぐり、労働組合と使用者側が交渉を開始したとも伝えられており、給付をめぐる議論は今後も続きそうだ。
在蘭日本人にとっての生活情報
日常生活に直結する話題としては、夏の格安列車チケットの情報が届いた。オランダ国鉄(NS)の割引サマーチケットは、6月15日から前倒しで販売が始まる予定だ。例年より一週間早い販売開始となるため、夏の旅行を計画している方は早めの購入を検討したい。エネルギー価格に連動したインフレ圧力が続くなか、こうした割引施策は家計にとって小さくない恩恵となるだろう。政治の停滞と生活コストの上昇が重なるなか、イェッテン内閣が次の100日でどのような成果を示せるか、国民の目は引き続き厳しく注がれている。
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情報源: DutchNews
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