コロナ禍の公式聴聞がきょう開始——9週間・51回の検証が幕を開ける
マジャル・ハンガリー首相のブリュッセル訪問やマレンゴ控訴審論告も注目
オランダ社会が長年待ち望んできた瞬間が、2025年5月29日についに訪れた。新型コロナウイルス禍における政府対応の是非を問う公式聴聞が本日より始まり、元国会議員や政策立案に関わった主要人物が順次尋問を受ける。この検証プロセスは9週間にわたり計51回実施される予定で、NOSがすべてのセッションをライブ配信する。
きょうの聴聞——二人の証人が召喚
初日となる本日のスケジュールには、二つの重要な尋問が組まれている。まず午前10時にウイルス学者のマリオン・クープマンス氏が証言台に立つ。クープマンス氏はパンデミック初期から政府に科学的助言を行った中心人物のひとりで、当時の意思決定プロセスに関する証言が注目される。続いて午後2時には元大臣のブラウンス氏が尋問を受ける予定だ。一連の聴聞はNOSのアプリおよびnos.nlで視聴できる。
コロナ禍をめぐっては、ロックダウン政策の決定過程や医療体制の不備、国民への情報提供のあり方など、さまざまな局面で政府の判断が問われ続けてきた。この公式聴聞はそうした疑問に対して社会的な記録と評価を与えることを目的としており、オランダ国内で広く関心を集めている。
マジャル首相がブリュッセルへ、国際外交の焦点にも
国際面では、ハンガリーの新首相ペーテル・マジャル氏がブリュッセルを訪問し、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長、NATO事務総長のマルク・ルッテ氏、さらにベルギーのデ・ウェファー首相とそれぞれ会談する。かつてオルバン政権と対立し政界に転じたマジャル氏の外交デビューは、EUとハンガリーの関係正常化を占う試金石として注目されている。
国内では、大物麻薬密売組織の壊滅を目指した「マレンゴ裁判」の控訴審において、本日から3日間の論告が始まる。検察は13人の被告に対する最終的な求刑を行う見通しで、オランダ組織犯罪史上最大規模とも言われるこの裁判の行方に社会の関心が集まっている。また、アムステルダムの裁判所ではサッカー選手クインシー・プロメス氏と親族に対する「犯罪収益はく奪」の審理も行われる。
ルーマニアへのドローン着弾と国際安全保障の影
夜間には国際的な緊張を示すニュースも伝わった。ロシア製のドローンがウクライナ国境に近いルーマニアの都市ガラツィで集合住宅に着弾し、2人が軽傷を負った。ルーマニア当局によれば、ドローンは10階の一室で爆発・火災を引き起こした。NATO加盟国の領土への着弾は欧州の安全保障議論に再び影を落とす出来事であり、シンガポールで開催中の国際安全保障会議においても関連する議論が行われると見られている。
在蘭の日本人にとって、コロナ聴聞は日本の感染症対策の振り返りと重ねて見ることのできる出来事でもある。NOSのライブ配信を通じてオランダ社会がどのように過去の危機を「公開検証」するかを観察することは、民主主義の透明性という観点からも示唆に富んだ機会となるだろう。
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情報源: NOS Algemeen
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