ドーバーで大渋滞、フランスが生体認証システムを一時停止
バンクホリデーと学校休暇が重なり、約8,000台が殺到
英国南部ドーバー港で大規模な渋滞が発生した。バンクホリデー(英国の祝日)とイングランド・ウェールズの学校休暇が重なった今週末、フェリーでフランスへ渡ろうとする車が一斉に港へ集中した。当日の渡航予定台数は約8,000台にのぼり、港到着後の待機だけで2時間、ターミナルでの手続きにさらに2時間半を要するという、異例の混雑となった。
猛暑が追い打ち、忍耐を強いられたドライバーたち
状況をさらに過酷にしたのが気温だ。この日のドーバーの気温は約30度と今年最高を記録しており、長時間にわたって車内や屋外で待機を強いられた旅行者には相当の体力的負担となった。オランダでも同様に気温が高く上昇しており、夏の始まりとともに欧州各地でバカンスへ向かう人波が膨らんでいる。
EUの新入退域システムが混雑に拍車
渋滞の背景には、インフラや旅行者数だけでなく、EU側の新たな制度変更も影響していたとみられる。EUは最近、EU域外からの旅行者を対象とした新しい入退域管理システム(EES)を導入した。従来のパスポートへのスタンプ押印に代わり、指紋や顔スキャンといった生体認証による本人確認が義務づけられたもので、1件あたりの手続き時間が従来より長くなる。フランス当局はこのシステムが渋滞の一因と判断し、当面の間、同システムの運用を一時停止して国境検査手続きを緩和する方針を決めた。
バンクホリデーとは何か、そして在蘭日本人への影響
バンクホリデーという名称は1871年に英国の銀行家によって考案され、銀行が休業する祝日として制度化されたものだ。現在は全国で約20日が指定されているが、すべての日が英国全土に適用されるわけではない。5月には月の最初と最後の月曜日にそれぞれ設定されており、長い週末を利用して大陸側へ旅行に出る英国人が急増する。オランダ在住の日本人がドーバー海峡ルートを利用する機会は限られるが、英仏間の混雑はユーロスター予約状況や欧州内の交通全体にも波及することがある。バカンスシーズンの移動計画には、こうした英国発の需要ピークも念頭に置いておきたい。
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情報源: NOS Algemeen
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