国家評議会、政党規制強化案に「行き過ぎ」と批判——制裁の範囲と基準に疑義
D66とGL-PvdAの提案に法的アドバイザーが異議、PVVは「宣戦布告」と反発
オランダの政府法律顧問機関である国家評議会(Raad van State)は、D66とGroenLinks-PvdA(GL-PvdA)が共同で提案する政党規制強化案について、その制裁措置が「行き過ぎ」であるとする見解を示した。この提案は昨年12月に公表されたもので、連立与党の一角を担うキリスト教民主主義政党(CDA)も当初支持を表明していた。
何を義務づけ、何が問題なのか
D66とGL-PvdAの案は、総選挙に候補者を擁立する政党に対し、民主的な内部構造を持つことを義務づけるものだ。具体的には、党員が候補者リストや選挙政策綱領の策定に関与できる仕組みを設けることが求められる。規則の執行は「Napp」と呼ばれる監督機関が担い、違反した政党は選挙への参加そのものを禁じられる可能性がある。
国家評議会が問題視したのは、この制裁の重さではなく、その前提となる「準拠すべきルールの内容が明確に示されていない」点だ。どのような基準を満たせば民主的とみなされるのかが曖昧なまま、選挙参加禁止という重大な制裁だけが先行していると指摘した。また、選挙から排除された政治家が無所属リストでの立候補も禁じられる条項についても、「過度に侵害的」であると批判している。さらに、党員が政策綱領を修正できる機会を「4年ごと」と定めた部分についても、選挙前ごとに機会を設けるほうが論理的だと述べた。
PVVは「宣戦布告」と反発
この提案に最も激しく反応したのが、極右政党・自由党(PVV)のヘルト・ウィルダース党首だ。PVVはウィルダース氏本人以外に正式な党員を持たず、党首の交代手続きや綱領の審査機能も存在しない。ウィルダース氏はD66が「わが党に宣戦布告した」と批判し、この規制案が事実上PVVを標的にしたものだと主張している。
在蘭日本人にとっての意味
直接的な生活への影響は限られるものの、この議論はオランダの民主主義の根幹に関わる。政党の内部構造をどこまで国家が規律できるか、また少数・個人政党の政治参加をいかに保障するかという問いは、今後の選挙制度のあり方を左右しうる。国家評議会の批判を受け、D66とGL-PvdAが提案をどのように修正するかが、次の焦点となる。
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情報源: DutchNews
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