労組の最後通牒に揺れるオランダ政府、「数週間以内」に交渉案を提示へ
失業・障害給付の削減と年金受給年齢引き上げをめぐる対立が緊張局面に
オランダの主要労働組合FNV、CNV、VCPが政府に対して強硬な姿勢を打ち出した。3組合は社会保障費の削減計画を撤回しなければ労働争議に踏み切ると宣言し、5月30日を期限とする最後通牒を突きつけた。これを受けてフェイルブリール社会労働大臣は、労使双方を交渉の場に戻すための提案を「数週間以内」に示す意向を表明した。
三つの争点——WW、WIA、そしてAOW
労組側が問題視するのは三つの政策だ。失業保険(WW)と障害給付(WIA)の給付削減、そして年金受給年齢(AOW)のさらなる引き上げである。政府はいずれも給付制度を将来にわたって財政的に維持するための必要措置と説明しているが、労組はその影響が労働者にとって過大だと反発している。フェイルブリール大臣は「オランダは大きな課題を共有している。今必要なのは混乱ではない」と述べ、対話継続を呼びかけた。
「話し合い」は約束、「撤回」は約束せず
大臣が提示を予告した提案にはWW、WIA、AOWの三点がいずれも含まれる見通しだ。しかし労組が要求する削減策の完全撤回については、現時点では明言を避けている。「まず問題そのものについて話し合い、その後に何を意味するかを考える」というのが大臣のスタンスであり、労組側にも「課題について責任ある立場で議論してほしい」と求めた。交渉の入口に立つ姿勢は見せつつも、労組の要求を丸のみする意思はないことをにじませた格好だ。
在蘭日本人にとっての意味
この問題はオランダで働く外国人労働者にとっても無関係ではない。失業給付や障害給付の制度変更は、雇用契約を持つすべての労働者の社会的セーフティネットに直接影響する。争議行動が実際に発生した場合、交通機関や公共サービスへの影響も想定される。5月30日の期限までに政府が労組を納得させる内容の提案を示せるかどうかが、今後の展開を左右する分岐点となる。大臣は「最善を尽くす」と述べているが、期限に間に合うかは現時点では不透明なままだ。
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情報源: NOS Algemeen
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