イスラム系高校に助成金停止警告――合格率35%、教育大臣が改善を強く求める
アムステルダムのコルネリウス・ハガ・リュセウムに義務付けられた4週ごとの進捗報告
アムステルダムに拠点を置くイスラム系中等学校「コルネリウス・ハガ・リュセウム」が、オランダ政府から厳しい圧力を受けている。教育担当副大臣ユディット・ティーレンは、同校が試験成績を抜本的に改善しなければ公的助成金を打ち切ると警告。その上で、理事会への新メンバー2名の追加、改善計画の策定、そして4週ごとの進捗報告の省への提出を学校側に義務付けた。
全国平均の3分の1以下という合格率
問題の深刻さを端的に示すのが試験の合格率だ。同校では職業準備課程にあたるMAVO(マボ)レベルにおいて、過去3年間の合格率がわずか35%にとどまっており、全国平均の91%と比べると格差は歴然としている。視学官は今年7月の時点で、同校を運営するイスラム教育財団(SIO)による経営不正と教育水準の低さをすでに認定しており、今回の警告はその延長線上にある。
ティーレン大臣は「これらの生徒が毎日質の低い教育を受けている状況は受け入れられない」と語り、「学校は子どもが成長し前進できる場所であるべきで、管理者にはそれを保証する責任がある」と強調した。
学校側は「教師確保の困難さ」を訴える
一方、学校側の弁護士ヴァウター・ポルスはオランダ公共放送NOS の取材に対し、理事会は改善の必要性を認めているとしつつも、困難の一因は政府側にもあると主張した。「資格を持つ教師の確保はすべての学校にとって難しい課題だが、ハガ・リュセウムにとっては実際のところさらに厳しい。補助的な役職への応募者が頻繁に辞退するため、授業のキャンセルが高い頻度で発生している」と述べた。教師不足という構造的な問題が、学力低下に拍車をかけているという見方だ。
在蘭日本人にとっての示唆
今回の件は、オランダの公教育制度が持つ「補助金と説明責任」の連動関係をあらためて浮き彫りにしている。オランダでは宗教系を含む私立学校も公的資金で運営されるが、その分、政府による監督と基準の遵守が厳しく求められる。子どもの学校選びを考える在蘭日本人にとっても、学校の透明性や試験実績が信頼性の判断材料になることを、この事例は改めて示している。コルネリウス・ハガ・リュセウムが今後の進捗報告でどのような改善策を示すかが、当面の焦点となる。
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情報源: DutchNews



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