カイロのオランダ大使館が閉鎖——逮捕された親シシ派幹部をめぐる抗議活動が9日間続く
エジプト外相がオランダ外相に電話で釈放要求、両国の外交摩擦に発展
カイロにあるオランダ大使館が、建物外で続く抗議活動を受けて一般への開放を停止した。大使館はSNSを通じて「当面の間、一般公開を中止する」と発表し、デモ隊が押し寄せる中、スタッフの一時避難も余儀なくされたという。抗議活動はすでに9日間にわたっており、エジプトとオランダの間に外交的な緊張をもたらしている。
逮捕された親政府派幹部と脅迫疑惑
デモ参加者が釈放を求めているのは、エジプト親政府系青年団体の副代表、アハメド・ナーセル氏だ。ナーセル氏は10月10日にオランダで逮捕された。放送局NOSの報道によれば、オランダ在住のエジプト人活動家アナス・ハビブ氏を脅迫した疑いがかけられており、勾留期間はさらに14日間延長されている。ただし、ナーセル氏が具体的にどのような方法でハビブ氏を脅迫したとされているかは、現時点では明らかになっていない。
ハビブ氏は昨夏、ガザとの境界であるラファ越境検問所をエジプト政府が封鎖し続けていることへの抗議として、ハーグのエジプト大使館の門を南京錠で封じる様子を自ら撮影・公開し、国際的な注目を集めた。この行動は連鎖反応を呼び、16か国以上のエジプト大使館で同様の抗議活動が起きた。その後、シシ大統領の支持者たちが大使館を「守る」として各地の大使館前に集結するようになり、対立の構図が鮮明になっていった。
外交ルートでの圧力と両国政府の対応
ナーセル氏の逮捕から数日後、エジプトのバドル・アブドラティ外相はオランダのトム・ベレンドセン外相に電話し、釈放とハーグのエジプト大使館の警備強化を直接求めた。ベレンドセン外相はSNS上で「双方の大使館および領事業務の安全確保に向けた進展の必要性について協議した」と述べるにとどめており、ナーセル氏の釈放要求への明確な回答は示していない。
今回の騒動は、オランダに暮らすエジプト系コミュニティと本国との関係、そしてオランダの司法手続きが外交問題に発展するケースとして注目される。在蘭日本人には直接的な影響は少ないものの、カイロへの渡航や現地でのビザ申請などを予定している場合は、大使館業務の再開状況を事前に確認しておくことが望ましい。オランダ外務省は今後も両国大使館の警備をめぐる協議を続けるとみられ、状況の推移が引き続き注目される。
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情報源: DutchNews




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