エネルギー料金が止まらない高騰——年間2,700ユーロ超、来年も厳しい見通し
10か月で約1,100ユーロ上昇、オランダ家庭を直撃するエネルギー危機
オランダのエネルギー料金が歯止めのきかない上昇を続けている。NU.nlの報道によると、1年固定のエネルギー契約は過去10か月で約1,100ユーロ値上がりし、平均的な消費量の家庭が支払う年間費用は2,700ユーロを超える水準に達した。しかも、近い将来に価格が落ち着く見通しは現時点では乏しく、家計への圧迫は当面続く可能性が高い。
なぜここまで上がったのか
エネルギー価格の急騰は、世界的な天然ガス需給の逼迫を主因としている。欧州全体でロシア産ガスへの依存度を下げる動きが加速するなか、代替調達コストが上昇し、その影響が小売価格に直結している。オランダは天然ガスの産出国でもあるが、国内のフローニンゲン田の減産方針もあり、自給効果は限定的だ。さらに、電力価格もガス価格と連動して高止まりしており、電気・ガスをセットで契約する一般家庭にとっては二重の負担となっている。
固定契約でも「安心」とは言えない現状
これまで多くの家庭が変動価格のリスクを避けるために1年固定契約を選んできた。しかし足元では、固定契約そのものの更新価格が大幅に引き上げられており、「固定=安定」という従来の図式が崩れつつある。契約更新のタイミングで提示される新料金は、ひと昔前と比べて格段に高く、消費者が選択肢を比較検討する余地も狭まっている状況だ。来年に向けても価格水準が改善する兆しは見えていないとされ、業界関係者も慎重な見方を維持している。
在蘭日本人家庭への影響と対策
在蘭日本人にとっても、エネルギー費用の上昇は家計に直結する問題だ。特に冬場の暖房需要が高まる季節を前に、年間コストが2,700ユーロを大きく上回る可能性もある。まず現在の契約内容と更新時期を確認し、複数のエネルギー会社の料金を比較できるサイト(Gaslicht.comやEnergyZeroなど)を活用することが有効な一手となる。また、サーモスタットの設定を1度下げるだけで年間数十ユーロ単位の節約になるとも言われており、省エネ意識の見直しが今まで以上に重要になっている。行政レベルでの支援策の動向も引き続き注視したい。
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情報源: NU.nl


