偽造薬販売サイト30件閉鎖、3人逮捕——死者も出た違法ネット薬局の実態
ニタゼン混入の偽オキシコドンで少なくとも3人が死亡、捜査当局はサーバーごと押収
オランダ警察は今週、処方箋が必要な医薬品を違法に販売していたウェブショップ30件を閉鎖し、運営に深く関与していたとされる容疑者3人を逮捕した。逮捕されたのは、クウィンツヘイル在住の35歳の男性、ロッテルダム在住の39歳の男性、デン・ハーグ在住の66歳の男性で、いずれも違法医薬品の提供・販売・配送の疑いが持たれている。当局はこの3人が、過去に問題となったサイト「Slaappillen.net」の後継サイト群の運営にも中心的役割を担っていたとみている。
死者も出た「偽オキシコドン」の危険性
今回の捜査の発端となったのは、強力な鎮痛剤オキシコドンをめぐる一連の死亡事案だ。Slaappillen.netでオキシコドンを購入したフールブルフ在住の女性が死亡したことをきっかけに、同サイトは昨年閉鎖された。しかし警察によると、容疑者たちはその後も別のドメインを立ち上げ、販売を継続。閉鎖されるたびに新たなサイトが出現するいたちごっこが繰り返されていたという。これらの偽造薬には「ニタゼン」と呼ばれる危険な合成物質が含まれており、過剰摂取による死亡リスクが極めて高い。警察は今回の捜査で、少なくとも3人の死亡がこれらの偽造薬と関連しているとみている。
サーバーごと押収、再起を阻む作戦
これまでの取り締まりと今回が大きく異なるのは、ウェブサイトの閉鎖にとどまらず、サイトが稼働していたサーバーそのものを押収した点だ。全国捜査・介入部門で重大組織犯罪対策を担うロン・ファン・ブリュッセル氏は「ウェブサイトの裏側にある技術基盤をすべて取り壊した。これにより、再起を図ることが格段に難しくなる」と説明している。捜査では暗号資産ウォレットの差し押さえや、複数の違法医薬品の保管場所の摘発も行われた。また来週には、Slaappillen.netの組織内で従属的な役割を担ったとされる別の2人が裁判所に出廷する予定で、捜査は上位の主犯格へと着実に進んでいる。
在蘭日本人にとっての教訓——「何を買っているか分からない」
ファン・ブリュッセル氏は、こうした違法サイトを利用する人々の実情についても語っている。「利用者は、睡眠薬や鎮静剤を必要としているが、通常の医療機関では入手できない脆弱な人々が多い。彼らはオンラインで探し、結果として何を購入しているのか分からない状態に陥る」。医薬品の正確な成分が不明なため、利用者は重大な健康リスクにさらされる。これらの違法サイトはオランダ国内のみならず、ドイツやフランスの顧客にも販売していたことも判明している。また別の違法薬局サイト「Funcaps」に関連する事案では20件以上の死亡が検察に報告されており、違法オンライン薬局の問題はより広範な犯罪ネットワークに根ざしていることが浮かび彫りになっている。警察は「今回、中心的な人物を摘発できたと考えているが、こうしたサイトを維持する犯罪グループは複数存在する」として、捜査を継続する方針を示している。オンラインで医薬品を購入することの危険性は、在蘭日本人を含む生活者全般にとっても決して無縁ではない。
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情報源: NOS Algemeen


