2027年の医療保険料、15年ぶり最大の値上げへ――月額173.50ユーロに
自己負担額も10年ぶり引き上げ、低所得者層への影響が懸念される
オランダの健康保険会社DSWは、2027年の基本保険料を現行比月額14.75ユーロ増の173.50ユーロ(年間2,082ユーロ)に引き上げると発表した。上昇率は9.3%で、保険料が10%上がった2011年以来最大の値上げとなる。DSWは毎年いち早く翌年の料金を発表することで知られており、基本パッケージの内容が法律で定められている以上、他社も同様の水準に追随するとみられている。
政府試算を上回る値上がり幅、背景に医療費削減
今回の値上げ幅は、保健省が来年度の予算計算に用いた想定額(月12.50ユーロ増)をも上回った。DSW会長のアード・デ・フロート氏はオランダ公共放送NOSに対し、「この8年間で、これほど大きな値上げは見たことがない」と述べた。同氏はさらに、政府が精神医療・入院医療・在宅ケアへの削減を試算に反映していなかったと指摘。「国が支出を減らした分、個人が保険料という形で肩代わりしている」と批判した。
加えて、患者が自己負担する「eigen risico(自己負担額)」も10年ぶりに引き上げられ、現行の385ユーロから400ユーロになる。医療手当(zorgtoeslag)は最低賃金水準の収入を持つ人に対して月11ユーロ増額されるが、保険料の値上げ幅には及ばないため、低所得者にとっては実質的な出費増となる。デ・フロート会長は、政府支援の所得基準をわずかに上回る層が最も打撃を受けると警告した。
滞納者は20万人超、切り替えの検討を
支払い困難者の増加も深刻だ。医療費を管轄する政府機関CACによると、保険料を滞納している人は現在約20万人に上り、2022年の17万2,000人から増加している。デ・フロート会長は「保険料の支払いに苦しむ人々が増えている。痛みを伴う値上げだが、やむを得ない」と述べた。
在蘭の日本人を含む全居住者にとって、この基本保険への加入は義務であり、値上げは避けられない現実となる。各保険会社は11月12日までに2027年の料金を公表する義務があり、それ以降、年末まで翌年の保険会社を切り替えることが可能だ。補償内容や付加保険の条件も含め、年末の切り替え期限に向けてプランを見直す好機となるだろう。
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情報源: DutchNews


