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旧オランダ警察のポルシェ911、オークションで20万ユーロ超の欧州最高記録
社会 読了 2分

旧オランダ警察のポルシェ911、オークションで20万ユーロ超の欧州最高記録

ボルネのコレクターが手放した「現役当時の姿を残す」希少な1台

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オーバーアイセル州の小都市ボルネに住む匿名のコレクターが所有していた1979年製ポルシェ911タルガが、先日のオークションで202,000ユーロ(手数料込みで208,000ユーロ)という高値で落札された。この車両はかつてオランダ国家警察(Rijkspolitie)が実際に運用していたもので、売却者によれば「欧州市場における同種車両の最高落札記録」とみられる。落札直前まで競り合いが続き、入札は締め切りのわずか1秒前まで届いていたという。

高速道路を駆けた”オープンカー警察車両”

オランダ国家警察がポルシェを公用車として採用していたのは、1962年から1996年にわたる約34年間だ。911タルガが選ばれた理由は、単なるスピードだけではない。タルガトップと呼ばれる開閉式の屋根を開けることで、乗車した警察官が車内で立ち上がり、手信号で他のドライバーに指示を出すことができたという独特の実用性があった。当時のオランダの高速道路で、この黒と白のツートンカラーのポルシェは異彩を放つ存在だった。

しかし、長年にわたり数百台が運用されたにもかかわらず、退役後に原型を留めた個体はほとんど残っていない。大半は内装や機器を取り外されたうえで「一般車」として転売されており、オリジナルの状態を保つ車両は極めて希少だ。今回売却された個体は、そうした数少ない”生き残り”の一台だった。

最低入札価格なし——コレクターが取ったリスク

ボルネのコレクターがこの車を手に入れたのは、健康上の理由から手放さざるを得なくなったためだ。「もう思うように乗れなくなった。誰か別の人に喜んでもらいたかった」と、RTV Oostの取材に対して匿名で語っている。オークションにあたって彼が選んだ戦略は、最低入札価格(リザーブプライス)を設定しないというリスクを伴うものだった。参考価格となる類似車両の取引事例がほとんど存在しないため、相場の見当すらつけにくい状況だったが、結果的にこの判断は功を奏した。

「以前、米国市場でポルシェ警察車両が25万ドルで落札されたことがあり、それが当時の米国記録だった。今回の202,000ユーロは、私が調べた限り欧州市場での最高記録になる」と売却者は述べている。落札者の身元は現時点では公表されておらず、入金確認後1週間以内に正式な引き渡しが行われる予定だ。売却者は引き渡しの際に初めて新オーナーの名前を知ることになるという。

退職警官との”感情的なドライブ”

コレクターはこの車との思い出を振り返り、「ラリーにも参加したし、かつてこの車に乗っていた退職警官を助手席に乗せてドライブしたこともある。それは時に、とても感情的なひとときだった」と語った。オランダの警察史を体現する希少な一台が新たな手に渡ることで、その記憶は次のオーナーへと引き継がれていく。クラシックカー愛好家はもちろん、オランダの歴史に関心を持つ在蘭の日本人にとっても、こうした文化財的価値を持つ車両がどのように保存・継承されていくのかは興味深いテーマといえるだろう。

情報源: NOS Algemeen

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