「もう終わりと思っていた」—ウェーフェルス、引退撤回し11度目の世界選手権へ
35歳のリオ五輪金メダリスト、ロッテルダムの舞台に再び立つ
オランダ体操界のレジェンド、サネ・ウェーフェルス(35)が今週、ロッテルダムで開幕する体操世界選手権に出場する。2016年リオデジャネイロ五輪で平均台金メダルを獲得し、オランダ体操史にその名を刻んだ彼女にとって、今大会は11度目の世界選手権となる節目の舞台だ。しかしその出場は、決して当然の流れではなかった。
「体操はもう終わり」—引退を決意した瞬間
ウェーフェルス本人がNU.nlのインタビューで明かしたところによれば、「本当に体操はもう終わりだと思っていた」という。長いキャリアで積み重なった身体的・精神的な疲労は、彼女を引退という決断へと向かわせた。トップアスリートが競技の第一線から身を引く瞬間は、突然やってくることも少なくない。彼女の場合もそうだったようだ。
転機となったオーストラリアの旅
しかし、その決断を覆したのは思いがけない場所だった。オーストラリアへの旅行中、ウェーフェルスの中で再び「何か」が動き始めたという。競技の場を離れ、日常から距離を置いたことで、体操への純粋な情熱が自然とよみがえってきたと本人は語る。「また体を動かしたい」「もう一度試合に出たい」という感覚は、義務感ではなく内側から湧き上がるものだった。その感覚を信じ、彼女は現役続行を決断した。
35歳でロッテルダムの舞台へ
35歳という年齢は、体操の世界では異例のベテランだ。体操は若い競技として知られ、10代・20代前半の選手が主力を担うことが多い。そのなかでウェーフェルスが第一線に立ち続けることは、技術と経験、そして何より精神力の賜物といえる。今回の世界選手権が母国オランダ・ロッテルダムでの開催であることも、彼女の背中を押した要因のひとつとも考えられる。地元の声援を受けながら挑む11度目の世界の舞台は、彼女のキャリアにとって特別な意味を持つだろう。在蘭日本人の体操ファンにとっても、ロッテルダムという身近な場所でトップレベルの演技を観戦できる貴重な機会となりそうだ。
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情報源: NU.nl


