フランス全土で大規模デモ、アイントホーフェンではデザインの祭典が開幕
物価高騰への怒りと創造の熱気——10月17日のヨーロッパ
10月17日、フランスでは学生、農家、タクシー運転手、そして「黄色いベスト(Gilets Jaunes)」運動の参加者たちが、全国各地で一斉にデモ行動に繰り出した。それぞれ異なる立場でありながら、人々を街頭へと駆り立てたのは共通する怒りだ——日々の生活費の上昇と、政府の政策への強い不満である。
広がる不満、フランスを横断するデモの波
今回の抗議行動の背景には、フランス社会に長期にわたって蓄積された経済的な閉塞感がある。エネルギー価格や食料品の値上がりが家計を直撃するなか、農家は農業政策への反発を、タクシー運転手は業界規制への不満を訴える。黄色いベスト運動は2018年に燃料税引き上げへの抗議として始まったが、今なおその火種は消えていない。異なる職種・世代の人々が同日に声を合わせるという構図は、フランス社会における政府不信の深さを改めて浮き彫りにしている。
アイントホーフェンに2500人のデザイナーが集結
翻ってオランダでは、創造性の祭典が幕を開けた。アイントホーフェンで開催されるDutch Design Week(DDW)は10月25日までの期間、市内約100か所の会場に2500人のデザイナーが作品やコンセプトを持ち寄る。来場者数は35万人規模を見込んでおり、展示のほかに講演、ディベート、ネットワーキングイベント、プレゼンテーションなど多彩なプログラムが予定されている。ヨーロッパ最大級のデザインイベントのひとつとして知られるDDWは、学生から世界的なスタジオまで幅広い参加者を引きつける場であり、アイントホーフェンの街全体がショーケースと化す一週間だ。
国際情勢と在蘭日本人への目線
国際ニュースでは、アメリカのトランプ大統領がロシアへの制裁パッケージをいったん棚上げにしたことが伝えられた。すでに署名済みだった制裁措置を見送る形となり、プーチン大統領への接近姿勢が改めて鮮明になった。先週には両首脳がディーゼル燃料をめぐる取引で合意しており、専門家からはウクライナのゼレンスキー大統領との関係が「新たな最低点に達した」との見方も出ている。
在蘭日本人にとって直接的な影響はさほど大きくないかもしれないが、フランス発の抗議の波はオランダを含む欧州全体の生活コスト問題と地続きであることを意識しておきたい。また、Dutch Design Weekはアイントホーフェン近郊に住む方はもちろん、週末に足を延ばす価値のあるイベントだ。なお17日のオランダの天気は晴れ間も出るものの所々でにわか雨があり、気温は約14度、風はやや強めの見込み。上着と折りたたみ傘を忘れずに。
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情報源: NOS Algemeen


