オランダ人の肉消費量、2025年も減少——1人あたり年間33.8キロに
複数年にわたる減少傾向が定着しつつある
オランダ人の肉離れが、また一歩進んだ。NU.nlが報じたデータによれば、2025年のオランダにおける1人あたりの肉消費量は平均33.8キログラムとなり、前年から0.7キログラム以上の減少を記録した。単年の変動にとどまらず、この傾向は複数年にわたって続いており、オランダ人の食卓における肉の位置づけが静かに変わりつつあることを示している。
減少傾向はなぜ続くのか
背景には、植物性食品や代替タンパク質への関心の高まりがある。近年、オランダのスーパーマーケット各社は植物性食品の品ぞろえを拡充しており、消費者が肉以外の選択肢を手に取りやすい環境が整ってきた。また、気候変動や動物福祉への意識が高まる中、特に若い世代を中心に食生活を見直す動きが広がっている。経済的な観点からも、食料品価格の上昇が続く中で、比較的コストの低い植物性食品へのシフトを後押しする面もあると指摘される。
数字が示す「ゆるやかな変化」
0.7キログラムという数字は一見小さく見えるかもしれないが、複数年の積み重ねとして捉えると、その意味は小さくない。オランダ全体の人口規模で換算すれば、社会全体の肉消費量の削減につながり、畜産業や食品流通にも影響を与え得る変化だ。ただし、33.8キログラムという数値はいまだ相応の水準であり、オランダが「肉を食べない社会」に移行したわけではない。あくまでも「ゆるやかな移行期」にあるという段階だ。
在蘭日本人の視点からみると、オランダのスーパーマーケットや外食産業でも植物性メニューの選択肢が着実に増えており、日常の買い物や食事の場面でその変化を実感している人も多いだろう。肉消費の減少という数字の裏側には、オランダ社会が食と環境の関係を問い直す、より大きなうねりがある。
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情報源: NU.nl


