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NSC党大会が崩壊——幹部全員辞任、元議員も相次ぎ離党
政治・行政 読了 2分

NSC党大会が崩壊——幹部全員辞任、元議員も相次ぎ離党

右派無所属議員の招待が引き金、代表者の半数が退場する混乱に

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オランダの政党NSC(新社会契約)が10日、ブレダで開いた党大会で深刻な内部崩壊を露わにした。右派無所属議員モナ・カイザーをゲストスピーカーとして招待したことに反発した出席代表者の約半数が退場。これを受け、党の運営委員会全員が辞任し、代行議長のロナルド・デ・ブラウン氏は「状況は耐えられない状態になった」と述べた。さらに元農業担当議員のハルム・ホルマン氏(69)と元社会問題担当議員のイルセ・サリス氏が相次いで離党を表明し、党の動揺は指導部にとどまらない広がりをみせている。

カイザー招待が引き金に

今回の混乱の直接の発端は、カイザー氏の登壇だ。彼女は今年初め、農業政党BBBを離脱した後に保守強硬派の運動体「プロジェクト2029」を立ち上げた人物。NSC執行部はあくまでゲストとして招いただけで協力関係の合意はないと強調したが、唯一の現職議員であったEP議員ダーク・ゴーティンク氏(45)はこの決定を「理解しがたい」と批判し、すでに大会前に離党していた。ホルマン氏もテレビの深夜報道番組「ニュースウア」で「NSCはかつて政策的には穏健な中道政党だったが、右派ポピュリズムへと傾く党になってしまった。もう居場所がない」と語った。サリス氏も離党声明の中で「党はNSCが掲げていたものから完全に逸脱した」と記している。

結党3年で迎えた崩壊

NSCはピータル・オムツィフト氏がキリスト教民主主義政党CDAを離れて2023年8月に結党した新党だ。同年11月の選挙ではわずか結党3か月で20議席を獲得するという驚異的な躍進を遂げた。しかしその後、オムツィフト氏がヘルト・ウィルダース率いる極右PVV、右派自由主義のVVD、BBBとの連立政権に加わったことで、支持は急落する。ウィルダース氏がNSCを「史上最も厳しい移民政策」の妨げになったと公然と非難する一方、オムツィフト氏自身も健康と家族生活への影響を理由に党首を辞任し、その後議員職も退いた。昨年10月の選挙ではNSCは議席をゼロとし、事実上の消滅状態に追い込まれた。離党を表明したホルマン氏は、かつての古巣であるCDAへの再入党も明らかにしている。

オランダ政界への余波

NSCの崩壊は、オランダの中道・保守系有権者の行き場のなさを改めて浮き彫りにする。かつてNSCを支持した多くの有権者はすでにCDAへ回帰しているとされ、今回の元議員たちの動向もその流れを追うものだ。カイザー氏の「プロジェクト2029」が右派の新たな受け皿となるのか、あるいはNSCが残存党員で党を立て直せるのかは現時点では不透明だが、10日の党大会は一つの時代の終わりを象徴する出来事として記憶されることになりそうだ。在蘭日本人にとっても、連立政権の基盤や移民政策の動向に影響しうるこうした政界再編の動きは、引き続き注視する価値がある。

情報源: DutchNews

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