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テルネウゼン市議会、難民センター設置を僅差で可決――元市長辞任の混乱を経て再決断
政治・行政 読了 2分

テルネウゼン市議会、難民センター設置を僅差で可決――元市長辞任の混乱を経て再決断

賛成16・反対14、旧議会の否決から一転。改良案が一部野党の支持を獲得

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ゼーラント州の港湾都市テルネウゼンで、長らく紛糾してきた難民申請者センター(AZC)の設置問題がついに決着した。市議会は先週夜、数時間にわたる討議の末、賛成16・反対14という僅差で設置許可を可決。旧議会での否決と市長辞任という異例の経緯を経て、新議会が下した苦渋の決断だった。

元市長の辞任が象徴した対立の深さ

この問題の根は深い。以前の市議会がAZC設置に反対票を投じた際、当時の市長エリク・ファン・メリエンボールはその判断に抗議する形で辞任した。市長が議会の決定に公然と異を唱えて職を辞するという事態は、地元だけでなくオランダ国内でも注目を集めた。難民受け入れをめぐる地方政治の亀裂が、これほど可視化された例は近年でも珍しい。

今年7月に新議会が発足すると、新たな市政はこの難題に正面から向き合い、旧来の提案を大幅に修正した。最大の変更点は、家族向けの収容を重点化するなど社会的安全への配慮を前面に出したことだ。単身の成人男性ではなく家族単位の受け入れを優先することで、地域住民の不安を和らげる狙いがある。この方針転換が功を奏し、一部の野党会派も賛成に回ることになった。

最大200人収容、旧オフィスビルを改修へ

可決を受け、難民受け入れ機関COA(中央難民受け入れ機関)は早速、Handelspoort地区にある旧オフィスビルの整備に着手できる見通しとなった。既存の建物を転用するこの計画では、最大200人を収容する施設が整備される予定だ。

採決直後、極右政党PVVは全副市長に対する不信任動議を提出した。これに対し市長のウェールウィント氏は、地元放送局オムロープ・ゼーラントの報道によれば「難しい案件はこれからも続く。そのときにも我々は責任を果たさなければならない」と厳しく議会に語りかけたという。不信任動議は反対18・賛成12で否決され、市政は続投することとなった。

在蘭日本人にとっての視点

今回の決定は、テルネウゼンという一地方都市の出来事にとどまらない。オランダ国内では難民受け入れをめぐる地方自治体の判断が、国政レベルの移民政策議論と連動して注目を集めている。住民の懸念に応えながら国の受け入れ義務を果たすという難しいバランスを、各自治体がどう取るかは、在蘭外国人コミュニティにとっても無縁ではない社会課題だ。テルネウゼンの事例は、対立を経て対話と妥協が一定の結論を生み出した一つの事例として、今後も参照されるだろう。

情報源: NOS Algemeen

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