アムステルダムでハマス支持の声、市長が「衝撃的」と強く批判しデモを強制解散
届け出ルート逸脱を理由に当局が介入、親パレスチナデモに緊張
アムステルダムの街に、中東情勢をめぐる緊張が再び持ち込まれた。水曜夜、市内で行われた親パレスチナ派のデモが当局によって強制解散させられた。解散命令を出したフェムケ・ハルセマ市長は、デモ中に上がったハマスへの支持表明を「ひどく衝撃的だ(verschrikkelijk en shockerend)」と強い言葉で非難した。
届け出ルートの逸脱が引き金に
当局がデモの解散に踏み切った直接の理由は、参加者が事前に届け出たルートとは異なる経路を行進したことだった。オランダでは、公道でのデモ行進には事前に経路を届け出る義務があり、当局はその範囲内での集会の自由を保障する仕組みをとっている。今回のデモでは参加者がその取り決めを守らなかったとして、ハルセマ市長が解散命令を発動した。
ハマス支持の声に市長が強い不快感
解散の背景には、ルート逸脱だけでなく、デモ中に聞かれたハマスへの支持表明も影を落としている。ハルセマ市長はこうした言動を公式に批判しており、集会の自由と一線を画すべき表現として強い不快感を示した。ハマスはEUがテロ組織に指定している組織であり、その支持を公然と表明する行為はオランダ社会でも大きな議論を呼んでいる。
在蘭日本人にとっての意味
今回の出来事は、オランダ国内における表現の自由と公共秩序のバランスという問題を改めて浮き彫りにした。アムステルダムは国際都市として多様な政治的意見が交差する場でもあるが、テロ組織への支持表明は集会の自由の保護範囲外とみなされる可能性があることを今回の対応は示している。在蘭日本人にとっても、デモや集会に参加・遭遇する機会は珍しくない。公共の場での政治表現をめぐるオランダ当局の判断基準を知っておくことは、日常生活の安心につながるだろう。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: NU.nl


