座礁した遊覧船「フェスタイン」、満潮に助けられブレスケンス港へ無事帰還
ゼーラント沿岸で75名が避難、船齢100年の老船に相次ぐトラブル
ゼーラント州沿岸のゼーウス・フランデレン沿岸で座礁していた遊覧船「フェスタイン」が、翌日未明に自力で砂州から離脱し、ブレスケンス港へ安全に戻った。座礁の原因はまだ明らかになっていないが、乗客・乗員に負傷者は出ておらず、当局は大規模救助活動を無事完了したと発表している。
75名をKNRMが救助、ヘリも出動
座礁発生時、船内には乗客と乗員合わせて75名が乗船していた。オランダ王立救助協会(KNRM)はすぐに救助ボートを出動させ、全員を安全に避難させた。乗客の多くは高齢者であったため、救助活動では体力的な負担に配慮しながら慎重に対応が進められたという。KNRMはさらにヘリコプターも待機させたが、最終的に出番はなかった。広報担当者はこの一連の対応を「大規模な救助活動」と表現した。
船が砂州に乗り上げたまま、3名の乗組員が船内に残り、次の満潮を待つことになった。そして深夜0時ごろの満潮によって水位が十分に上昇したことで、フェスタインはようやく自力で砂州を離れ、ブレスケンス港へと帰港した。地元放送局オンロープ・ゼーランドによると、船の状態に深刻な損傷はなかったとみられる。
船齢100年、相次ぐトラブルの背景
フェスタインは船齢約100年という歴史ある船で、ゼーラント沿岸でのアザラシ観察ツアーに定期的に使われてきた。ゼーラント州はアザラシの生息地として知られており、この種の自然観察クルーズは観光客に人気が高い。
ただし、フェスタインにとって今回が初めてのトラブルではない。昨年も同様のアザラシ観察ツアー中に機関室で煙が発生し、63名の乗客が緊急避難するという事態が起きていた。老朽化した船体での運航リスクが改めて浮き彫りになった形だ。今回の座礁の正確な原因については引き続き調査が行われる見通しで、船の安全管理のあり方にも注目が集まりそうだ。
ゼーラント沿岸を訪れる観光客や在蘭の人々にとって、こうした自然体験クルーズは身近な楽しみの一つ。だからこそ、運航する船の安全基準や点検体制のあり方は、地域住民にとっても無関心ではいられない問題といえる。
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情報源: NOS Algemeen


