電力契約が過剰な世帯、年間数千ユーロの無駄も
ACMの調査で判明——契約見直しで大幅節約の可能性
オランダ国内の数十万世帯および企業が、実際の電力使用量に対して必要以上に大きな容量の電力接続契約を結んでいることが明らかになった。消費者・市場局(ACM)が実施した調査によるもので、同局は「契約を見直すだけで、多くの人が大幅な節約を実現できる」と指摘している。
なぜ「過剰契約」が生まれるのか
電力接続契約には容量(アンペア数)に応じた複数の区分があり、容量が大きいほど月々の固定費用は高くなる仕組みだ。住宅の引っ越し時や新築時に設定された契約がそのまま放置されるケースが多く、実際の消費量と契約容量の間に乖離が生じやすい。電気自動車の充電設備や太陽光パネルの設置を見越して大容量契約を選んだものの、結果的に使い切れていない家庭も少なくないとみられる。
ACMによると、標準契約(3×25アンペア)より大きい容量の契約では、年間で数千ユーロ単位の追加コストが発生している可能性がある。これは固定の「接続費用(aansluitkosten)」として毎年徴収されるもので、実際の使用量がいくら少なくても減額されない点が問題の核心だ。多くの消費者はこの仕組み自体を知らないまま、割高な契約を継続しているという。
契約見直しの具体的なステップ
ACMは消費者に対し、まず自宅のメーターパネルや電力会社のオンラインポータルで現在の接続容量を確認するよう呼びかけている。その上で、過去1〜2年分の電力使用量データと照らし合わせ、実態に合った容量への変更を電力会社(ネット事業者)に申請することが推奨されている。容量のダウングレードは原則として申請可能であり、変更後は固定費用の削減が見込める。
ただし、容量変更には工事が伴う場合もあり、手続きに数週間から数ヶ月かかることもある。また、将来的に電気自動車の購入や住宅のエネルギー改善工事を予定している場合は、あえて大容量を維持する判断もあり得る。自分のライフスタイルや将来計画を踏まえた上で検討することが重要だ。
在蘭日本人にとっての意味
オランダに暮らす日本人にとっても、この問題は身近なものだ。賃貸契約や引っ越しの際に電力契約をそのまま引き継いでいるケースでは、前の居住者が設定した容量が必要以上に大きいことがある。エネルギー料金の高騰が続く現在、固定費の見直しは節約の優先度が高い選択肢のひとつだ。電力会社やネット事業者のウェブサイトでは、使用量に基づいた契約容量の診断ツールが提供されていることも多いため、一度チェックしてみる価値はあるだろう。
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情報源: AD


