オランダの博物館入館者数、2025年に3160万人超――パンデミック前の水準にほぼ回復
ミュージアムカード利用件数は過去最高を更新、文化施設への信頼も高水準
オランダの博物館が、コロナ禍で失った来場者を着実に取り戻しつつある。オランダ博物館協会(Museumvereniging)が発表した「Museumcijfers 2025」によると、2025年に国内の博物館を訪れた人は3160万人超に達し、前年比2.5%増となった。パンデミック前のピークである2019年(3260万人)との差は約100万人にまで縮まり、完全回復まであと一歩という段階にある。
ミュージアムカードが回復をけん引
注目すべきは、年間定額利用券「ミュージアムカード(Museumkaart)」の好調ぶりだ。2025年の同カードを使った入館件数は970万件と過去最高を記録し、これまでのピークだった2019年の水準をさらに5%上回った。ミュージアムカードは一定の年会費を払えば加盟館を何度でも利用できる仕組みで、文化施設へのアクセスを身近にする定番ツールとして広く普及している。リピーターの増加や、気軽に足を運べる環境の整備が、全体の入館者数回復を下支えしていると見られる。
「博物館は社会の重要な一部」、信頼度も高水準
オランダ国内には現在492の登録博物館があり、そのうち歴史系が62%、美術系が24%を占める。調査会社Ipsos I&Oが実施した直近の意識調査では、博物館への信頼度は高く、大多数の成人が「博物館は社会にとって重要な存在だ」と回答している。また、オランダ国民の約9割が年に少なくとも1回は博物館を訪れるという数字は、文化施設が日常生活に深く根付いていることを示している。
在蘭日本人にとっての意味
アムステルダム国立美術館やフェルメール作品を擁するマウリッツハイスなど、世界的に名高い施設を複数擁するオランダは、博物館大国としても知られる。在蘭日本人にとっても、ミュージアムカードは美術・歴史・科学など幅広いジャンルの館を気軽に巡れるコストパフォーマンスの高い選択肢だ。入館者数の回復は、各館の企画展や教育プログラムへの投資余力にもつながりやすく、今後の展示の充実にも期待が持てる。文化生活を豊かにする手段として、ミュージアムカードの活用を改めて検討してみるのも一考だろう。
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情報源: DutchNews


