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欧州人口の45%が今年、危険なオゾン汚染にさらされた
政治・行政 読了 2分

欧州人口の45%が今年、危険なオゾン汚染にさらされた

熱波・山火事・人為的排出が重なり、世界規模の大気危機が深刻化

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今年2026年、欧州に暮らす人々のおよそ半数が、健康に悪影響を及ぼすレベルのオゾン汚染にさらされた。欧州気候機関コペルニクスが公表した報告書が明らかにしたもので、欧州人口の**約45%**が「悪い」から「極めて悪い」とされるオゾン濃度の空気を吸ったとされる。熱波や山火事、そして産業・交通由来の排出物が重なり合い、大気汚染が一段と深刻化している実態が浮き彫りになった。

世界の3人に1人以上が高濃度オゾンにさらされる

コペルニクスの報告書は、衛星観測・地上観測・大気モデルを組み合わせた分析に基づいている。世界全体では、今年に入ってから人口の34%以上が「極めて高い」レベルのオゾン汚染にさらされた。地域別に見ると、最も被害が大きいのはアジアで、今年1〜8月の8か月間で大陸人口の**53%**が「極めて高い」オゾン濃度に暴露された。北米でも3人に2人が「悪い」または「非常に悪い」大気環境にさらされたという。逆に、「良好」とされるオゾンレベルを享受できた人は世界人口のわずか5%にとどまり、「許容範囲内」とされた人も15%に過ぎなかった。

オゾンとは何か、なぜ危険なのか

オゾンは大気中で自然発生する物質ではなく、化学反応によって生じる二次汚染物質だ。自動車・船舶・工場などが排出する窒素酸化物(NOx)と、塗料・洗剤・化粧品・建材などから揮発する有機化合物(VOC)が、太陽の紫外線を受けて反応することで生成される。気温が高く日射が強い夏季に濃度が上がりやすく、熱波はその形成を一層加速させる。

吸い込まれたオゾンは気道の深部まで侵入し、咳・目の痛み・息切れを引き起こす。欧州環境機関(EEA)のイアン・マルナン氏は通信社AFPに対し、大気汚染を「人の健康にとって最も重大な環境リスクの一つ」と述べ、欧州では年間約18万人が大気汚染による早期死亡を迎えており、そのうち約6万人がオゾンに起因するとの見解を示した。ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患(COPD)を持つ人々には、さらに大きなリスクが伴う。

在蘭日本人にとっての意味

コペルニクスは、大気質指令などの取り組みによってヨーロッパでは一部の汚染物質が過去数十年で大幅に改善されてきた点を認めつつも、オゾンは「特に複雑なグローバルな課題」であり続けていると指摘している。国境を越えて移動するという性質上、一国だけの対策では解決しにくい。オランダを含む欧州各地で夏季の気温が上昇し熱波の頻度が増す中、高濃度オゾンが発生しやすい条件は今後も続く可能性が高い。在蘭日本人も含め、夏場に屋外で長時間過ごす際には大気質情報を確認する習慣が、自衛策として一層重要になるだろう。

情報源: NRC

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