「あっという間の出来事だった」——アムステルダム北部テラスで白昼の射殺事件、目撃者が証言
犯行の引き金は野放しの犬をめぐる口論か、容疑者は現場で自ら投降
晴れ渡った金曜の午後、アムステルダム北部のNDSM埠頭は多くの人でにぎわっていた。午後3時過ぎ、その一角にある人気テラスで突然銃声が響き、一人の男性が命を落とした。周囲には食事や日光浴を楽しむ市民が大勢おり、白昼の惨劇を目の当たりにすることとなった。
「妻と二人でレストランで食事をしていたところ、突然大きな音が二発聞こえた」と、その場にいた目撃者の一人は語る。「人々が建物の中へ駆け込んできて、それが銃声だったと分かった」。彼の妻も「夫にテーブルの下に隠れるよう言われ、その後みんなと一緒に角を曲がって逃げた」と振り返った。「本当に怖かった。すべてがあっという間の出来事でした」。
野放しの犬が引き金に——口論から惨劇へ
地元紙ヘット・パロールの取材に応じた別の目撃者によると、射殺に先立って、一頭の野放しの犬をめぐる口論があったという。「被害者がその男に、犬が放し飼いのまま吠え続けていると注意した。男は何度か行き来していて、私たちは殴り合いになるかと思っていた——でもそこで銃が発射されたんです」。警察もテラスでの口論の存在を確認しており、「容疑者はいったんその場を離れ、短時間後に戻って来てから致命的な一発が放たれた」と公式に発表している。容疑者は犬を連れたまましばらくテラス周辺に留まった後、警察が到着すると自ら進んで投降。発砲に使用した拳銃はIJ川に投げ込んでいたが、警察のダイバーによって早期に回収された。
被害者と容疑者の接点を捜査
事件後まもなく、被害者がザーンスタット刑務所の職員であることが判明した。事情に詳しい関係者がヘット・パロールに語ったところによれば、容疑者はかつて同刑務所に収監されていたとされ、二人の間に面識があった可能性がある。ただし警察は現時点でその関連性を「調査中」としており、断定はしていない。当日はNDSM埠頭の混雑もあって多数の目撃者がおり、警察は市バスを使って証人たちをアムステルダム北部の警察署へ移送し、順次事情聴取を行った。テラスに置き去りにされた荷物は同署に保管されており、持ち主が受け取りに行くことができる。
フェリーも数時間運休、生活への影響も
捜査の影響は交通にも及んだ。NDSM埠頭とIJ川対岸を結ぶフェリーが警察の現場検証のため長時間運休を余儀なくされ、運航が再開されたのは午後6時30分ごろとなった。その間、代替ルートであるバイカースロートウェフ経由の道路は例年より大幅に混雑した。在蘭日本人が多く利用するアムステルダム市内の公共交通にも波及するこうした事態は、日常的な移動計画に支障をきたすこともある。今回のような予測不能な事件が、観光客や地元住民が集う開放的な公共空間で起きたという事実は、オランダ社会に少なからず衝撃を与えている。
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情報源: NOS Algemeen


