ウエストナイルウイルス、オランダで今年の死者が5人に——感染確認は44件に拡大
RIVMが監視強化、感染者の半数はズイト・ホラント州に集中
オランダで今年に入り、ウエストナイルウイルスに感染して死亡した人が5人に達したことが確認された。公衆衛生機関RIVMの最新情報によると、感染確認数は合計44件に上り、直近1週間だけで新たに16件が検出されている。医師、獣医師、ウイルス学者などの専門家チームが感染拡大の動向を監視しながら、追加の予防措置が必要かどうかを協議している。
ウイルスの特性と感染経路
ウエストナイルウイルスは蚊を媒介として広がる感染症で、感染者の約80%は無症状のまま経過する。一方、約1%のケースでは脳炎や髄膜炎などの神経症状を引き起こし、まれに死亡に至ることもある。RIVMは「ウイルスはヒトからヒトへは感染しないため、パンデミックのリスクはない」と強調しており、現時点で一般市民に対する特別な行動制限は設けられていない。
感染はヒトに限らず、鳥や馬などの動物にも及んでいる。今年これまでに、馬では136件、鳥では171件の陽性が確認されているが、これらの動物からヒトへの感染は起こらないとされている。
国内感染の広がりと地理的な集中
大きな転換点となったのは先月のことだ。ユトレヒトの病院に入院していた患者が死亡したのを受け、RIVMは「ウイルスがオランダ国内の蚊の個体群に定着して流通している」と発表した。それ以前の死亡例は、海外渡航中に感染したケースに限られていた。
地理的な分布をみると、報告された感染者の約半数がズイト・ホラント州に集中している。そのほか、ユトレヒト、ノールト・ホラント、ノールト・ブラバント、ヘルダーラント、オーファーアイセルでも感染が確認されており、複数の州にまたがって広がっている状況だ。
オランダ在住者への影響と注意点
夏から秋にかけての蚊が活発な時期、オランダ国内で蚊に刺されることでの感染リスクが現実のものとなっている。健康な成人であれば重症化する可能性は低いが、高齢者や免疫機能が低下している人は注意が必要だ。長袖の着用や虫除け剤の使用など、基本的な蚊対策を徹底することが感染予防につながる。RIVMと専門家チームは引き続き状況を注視しており、必要と判断された場合には追加の公衆衛生上の措置が講じられる見通しだ。
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情報源: DutchNews


