アヤックス、不振脱却の兆し——ミチェル体制で育む「プレーの喜び」
エクセルシオール戦の引き分けが示す、光と影
アヤックスがエールディビジでエクセルシオールと2-2の引き分けに終わった。首位争いに直結する大事な一戦でまたも勝ち点を取りこぼした形となり、タイトル獲得という目標に向けて痛手は免れない。しかし、スコアだけで今のアヤックスを語るのは早計だとADは指摘する。試合内容を丁寧に読み解けば、ミチェル・サンチェス監督が着々と積み上げてきたものが見えてくる。
「縦への速さ」と「喜び」が戻ってきた
ミチェル体制のアヤックスが体現しようとしているのは、「スペルブルーフデ(spelvreugde)」——オランダ語で「プレーの喜び」を意味するこの言葉に象徴されるスタイルだ。縦に速く、テンポよくボールを動かす攻撃的なサッカーは、かつてのアヤックス黄金期を想起させる。エクセルシオール戦でもその片鱗は随所に表れており、前線の選手たちが生き生きとボールに関わる場面が増えている。単なるシステムの変更にとどまらず、選手たちがピッチ上で「考えながら動く」姿勢が戻りつつあるとADは評価する。
ファリオリの遺産と新体制の融合
興味深いのは、前任のフランチェスコ・ファリオリ監督時代に植え付けられた戦術的規律が、ミチェル体制においても生きていることだ。守備の組織的なブロックの作り方や、ボールを奪った後の素早いトランジションといった要素は、新監督のもとでも継承されている。二つの体制のエッセンスが融合しつつあるという見立ては、チームとしての成熟度が着実に高まっていることを示唆している。新監督が前任者の遺産を否定するのではなく、自らのアイデアと組み合わせているという点で、移行期としては理想的な展開とも言える。
結果と内容の乖離をどう見るか
とはいえ、エールディビジはあくまで勝ち点を争うリーグ戦だ。引き分けによって失った勝ち点2は、シーズン終盤に向けて重くのしかかる可能性がある。内容が良くても結果が伴わなければ、優勝は遠のく——それがプロのサッカーの現実だ。アムステルダムのクラブが真の意味で復活を証明するには、内容の良さを勝利という結果に直結させるサイクルを確立することが次の課題となる。在蘭の日本人サポーターを含め、アヤックスを愛するファンにとっては、焦れったさの中にも確かな希望が芽生えつつある今が、むしろ目を離せないタイミングと言えるかもしれない。
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情報源: AD


