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社会 読了 2分

都市の熱波対策、インドから学ぶ——将来は44度に達する可能性も

木を植えるだけでは不十分、複合的アプローチが鍵

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オランダの夏は年々厳しさを増している。アスファルトやコンクリートに覆われた都市部では、地表が昼間の熱を吸収し夜間も放熱し続けるため、郊外と比べて気温が顕著に高くなる「ヒートアイランド現象」が深刻化しつつある。エラスムス大学ロッテルダム、ハーグ応用科学大学、デルフト工科大学による共同研究は、このまま温暖化が進めば、将来的にオランダの都市部で最高44度に達する可能性があると警告している。

「木を植えれば十分」は誤解だった

都市の緑化といえば、街路樹の増植や公園の整備がまず思い浮かぶ。しかし今回の研究は、樹木の追加植栽だけでは都市の熱波対策として「到底十分ではない」という明確な結論を示した。木陰は局所的な涼しさをもたらすが、アスファルトや建物外壁が蓄積する熱の総量を根本的に減らすことにはつながらない。緑化はあくまで対策の一要素に過ぎず、より包括的なアプローチが求められるというわけだ。

研究チームが注目したのが、インドの都市で実践されている熱対策だ。インドでは慢性的な猛暑への対応として、屋上や壁面への反射塗料の塗布、通気性を高めた建築設計、地域ぐるみの「ヒートアクションプラン」策定など、複数の手法を組み合わせた取り組みが広まっている。こうした複合的なアプローチこそ、オランダが参考にすべきモデルだと研究者たちは指摘する。

在蘭日本人にとっての意味

日本でも猛暑対策は社会的な課題となっているが、オランダは歴史的に夏が比較的穏やかな国として知られてきた。しかし近年は7月から8月にかけて35度を超える日が珍しくなくなり、エアコンの普及率が低い住宅では熱中症リスクが高まっている。特に高齢者や持病を持つ人は、熱波の際に十分な注意が必要だ。

政策レベルでは、自治体が道路舗装材の見直しや建築基準の改定を検討する動きもあるが、具体的な制度変更にはまだ時間がかかる見通しだ。今夏に備える意味でも、自宅の遮熱対策や水分補給の習慣を今から見直しておくことが、現実的な備えとなりそうだ。研究者たちの警鐘は、遠い将来の話ではなく、すでに始まっている変化への対応を促すものといえる。

情報源: AD

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