デン・ハーグで極右デモが暴力に発展、警察が24人を逮捕
ナチス式敬礼・花火投擲・標識引き抜き――法務大臣は「忌まわしい」と強く非難
デン・ハーグ中央駅近くのマリーフェルトで9月19日、「Wij Zijn Het Volk(我々が国民だ)」と名乗る極右グループが主催した反移民デモが暴力事態に発展し、警察は参加者ら24人を逮捕した。デモは午前11時ごろに数百人規模で始まったが、まもなく警官隊への攻撃へとエスカレートした。
ナチス式敬礼と警官への投擲
集まった参加者の多くはバラクラバやスカーフで顔を隠し、「remigratie(再移民)」「blanke mannen vooraan(白人男性を前に)」といった人種差別的スローガンを掲げたバナーを持っていた。集会の場では公然とナチス式敬礼が行われ、煙幕弾や花火が投げつけられた。さらに、歩道から引き抜かれた交通標識の少なくとも1本が警官に向かって投げられたという。
デン・ハーグの職務代行市長リシャール・デ・モスは、デモ参加者が顔を覆う物の除去命令を無視し警官に攻撃を加えたことを受け、機動隊にマリーフェルトの排除を命じた。警察は警察犬・催涙スプレー・警棒を用いて群衆を中央駅方向へ後退させ、午後3時半までに秩序を回復した。
1年前の暴動と比較、法務大臣が強く非難
今回の事態は、ちょうど1年前に同じ場所で起きた暴動と比べると、被害規模はやや限定的だった。昨年の騒乱では約1,000人が警察車両に放火し、A12高速道路を封鎖、政党D66のオフィス窓を破壊するなど、大規模な破壊活動に発展していた。デ・モス市長代行は「今回は当初からデモをマリーフェルト内に限定し、行進そのものは禁止した。それでも暴力が続いたため、強制排除に踏み切った」と経緯を説明した。
法務大臣ダフィット・ファン・ウェールはSNSのX(旧Twitter)に「マリーフェルトからの映像は忌まわしい限りだ。ヒトラー式敬礼、反ユダヤ的スローガン、警察への暴力、機動隊員への花火投擲――厳正な対処が不可欠だ」と投稿し、治安当局の対応を支持した。
在蘭日本人への生活影響と今後の注目点
デン・ハーグ中央駅周辺は日本大使館や多くの国際機関が集まるエリアでもあり、当日は周辺の交通や公共交通機関に一時的な混乱が生じた可能性がある。今後、逮捕された24人への司法手続きや、「Wij Zijn Het Volk」に対する集会許可の扱いが注目される。昨年の暴動後も同様の問いかけがあったが、抜本的な規制には至っていない。極右勢力の動向とともに、当局がいかに表現の自由と公共の安全のバランスをとるかが、引き続きオランダ社会の課題として浮かび上がっている。
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情報源: DutchNews


