メインコンテンツへスキップ
baby hospital pediatric care
社会 読了 2分

RSウイルスの重症乳幼児が激減――新ワクチンが劇的な効果

ICU入院児童数が昨シーズン比で約75%減という驚異的な数字

この記事をシェア ✓ コピーしました

今シーズン、オランダ国内でRSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)による重症患者として集中治療室(ICU)に入院した乳幼児の数が、昨冬の178人から43人へと大幅に減少した。約75%という急激な落ち込みは、医療現場に明確な変化をもたらしており、小児科医たちは一様にその要因として新しいワクチンの存在を挙げる。

ラドバウド大学医療センターでも顕著な変化

ナイメーヘンにあるラドバウド大学医療センター(Radboudumc)では、RSウイルスによる入院患者数が前シーズンと比較して半減した。同センターの小児科医らは、今回の結果について「新しい予防接種の効果が非常に高い」と明言しており、ワクチン導入との因果関係を強く示唆している。RSウイルスはもともと、生後数ヶ月の乳児や早産児にとって特に脅威となる病原体だ。感染すると呼吸困難や重篤な肺炎を引き起こすことがあり、毎年冬になると小児病棟やICUに大きな負荷をかけてきた。

RSウイルスと新ワクチンの背景

RSウイルスは成人や年長の子どもには軽い風邪症状で済むことが多いが、生後6ヶ月未満の乳幼児や免疫の弱い子どもには命に関わる感染症となりうる。これまで有効なワクチンや治療薬が限られていたため、医療従事者や親たちにとって長年の課題となっていた。今回注目を集めているのは、モノクローナル抗体を用いた予防薬(ニルセビマブ、商品名「ベイフォータス」)で、乳幼児に直接投与することでウイルスへの抵抗力を付与するものだ。従来の「ワクチン」とは仕組みが異なるが、予防接種として広く機能しており、2024〜25年シーズンからオランダの乳幼児を対象に接種が進められてきた。

在蘭日本人家庭にとっての意味

乳幼児を持つオランダ在住の日本人家庭にとって、この数字は見逃せない。RSウイルスは秋から冬にかけて流行するため、毎年この時期に子どもの体調管理に気を使ってきた保護者も多いだろう。かかりつけの小児科医(kinderarts)やJeugdgezondheidszorg(乳幼児健診機関)に相談することで、対象年齢の乳幼児であれば予防薬の接種を受けられる可能性がある。今シーズンの劇的な減少は、予防接種の効果が数字として明確に示された好例であり、今後のRSウイルス対策における大きな転換点となりそうだ。

情報源: AD

この記事をシェア ✓ コピーしました

📩 無料メールニュース

明日のオランダニュースも、メールで読みませんか?

毎朝、その日のニュース要約と音声版(ポッドキャスト)が
メールで届きます。無料です。

無料で購読する

関連ニュース