オランダでウエストナイルウイルス死者4人に——感染者は計28人、輸血経由の死亡例も
馬や鳥にも感染拡大、高齢者・基礎疾患のある人は特に注意を
オランダの公衆衛生機関RIVMは、ウエストナイルウイルスによる死者が国内で4人に達したと発表した。最新の死亡例は、輸血を通じてウイルスに感染した患者によるもので、当局はこの人物がすでに病気を抱えていたことから、死因がウイルスによるものかどうか現時点では確定できていないとしている。
急増する感染者数、直近1週間で10人増
感染者の総数は現在28人に達しており、そのうち10人は直近の1週間で新たに報告されたものだ。多くの感染者は蚊に刺されることで感染しており、輸血を介した事例は今回確認された1件となっている。ウエストナイルウイルスは感染しても大多数の人には症状が現れないが、感染者の約20%は軽度のインフルエンザ様症状を経験するとされる。発熱や頭痛、筋肉痛などがその典型だ。一方で、重篤な神経系の合併症を引き起こすケースもまれに存在し、特に注意が必要な層がある。
高齢者・基礎疾患のある人には高いリスク
RIVMは、高齢者や基礎疾患のある人は重症化・死亡リスクが特に高いと警告している。現時点でワクチンや特定の治療法はなく、感染予防の基本は蚊に刺されないことだ。長袖・長ズボンの着用や、日没後の屋外活動を避けるといった対策が推奨される。また、輸血による感染が確認されたことで、献血や医療現場での対応にも改めて関心が向けられている。
人間だけでなく動物にも広がる感染
ウエストナイルウイルスの拡大は人間社会にとどまらない。RIVMによれば、9月10日以降だけで馬の感染が新たに30件報告されており、今年の累計感染数は88件に上る。さらに鳥においても約100件の感染が確認されている。ウエストナイルウイルスは渡り鳥を主な媒介動物として広がり、蚊を介して馬や人間に感染するサイクルをとる。在蘭日本人にとっても、秋の蚊が活動する時期はまだ続く。特に屋外で過ごす機会の多い人や、高齢の家族・友人がいる場合は、感染予防策を意識しておくことが望ましいだろう。
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情報源: DutchNews


