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コソボ元大統領サチに禁固25年——ハーグ特別法廷が戦争犯罪で判決
政治・行政 読了 2分

コソボ元大統領サチに禁固25年——ハーグ特別法廷が戦争犯罪で判決

判決直後、支持者とオランダ機動隊が衝突。ハーグの街が舞台となった緊張の一日

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ハーグに設置されたコソボ特別法廷は、コソボ元大統領ハシム・サチ(58)に対し、1998〜99年のセルビアとの紛争中に犯した戦争犯罪を理由に禁固25年の判決を言い渡した。EUが支援し、コソボ国内法のもとで運営されるこの法廷は、サチが率いたコソボ解放軍(KLA)による組織的な暴力の実態を認定した形だ。

認定された罪状の内容

判決では、96人の殺害、少なくとも385人の不当拘禁、303人以上への拷問、そして49人以上への残虐行為が認定された。被害者の多くは、KLAが「協力者」とみなした政治的反対派や一般市民だったとされる。同日には元KLA司令官3名も有罪判決を受け、ジャクプ・クラスニキに禁固25年、カドリ・ヴェセリに18年、レジェプ・セリミに13年がそれぞれ言い渡された。なお、検察側は4名全員に最長45年の刑を求めていたが、裁判官は「犯罪が民間人への広範かつ組織的な攻撃の一部であったと検察が立証できなかった」として、人道に対する罪6件については全員を無罪とした。4名はいずれも起訴内容を否定しており、双方に控訴の権利がある。

ハーグ市内で衝突、機動隊が出動

判決が読み上げられた直後、法廷近くのマリーフェルト広場に集まっていたサチの支持者たちが暴力的な行動に出た。デモ参加者は警察車両や警官に向けて石や枝、旗竿を投げつけ、一部は警察車両の上によじ登る場面もあったと通信社ANPが報じた。機動隊は催涙ガスと放水車を使って群衆を制圧した。コソボ国内でも判決前日までにプリシュティナで数万人規模の集会が開かれており、4名は「民族的英雄」として広く認識されているという現実が、今回の衝突の背景にある。

在蘭日本人への影響と、この裁判が持つ意味

サチは2008年から2020年まで首相・大統領を歴任し、2015年には外務大臣として自らこの特別法廷の設立に関与した人物でもある。2020年11月に起訴を受けて辞任し、以降は拘置が続いていた。ハーグはこうした国際的な戦争犯罪裁判の舞台として世界から注目を集める都市であり、在住日本人にとっても身近な場所での出来事として無関心ではいられない。今後は控訴審の動向とともに、今月末に予定されている証人威迫に関する別件裁判にも注目が集まる。

情報源: DutchNews

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